Warcraft3拡張版 The Frozen Throne
Legasy of the damned/呪われし者の遺産
3.The Dark Lady/闇の貴婦人
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2日後、プラーグランドに築いた基地で、シルバナスは手に入れた自由を満喫しつつも、呪われたアンデッドとしての運命を愁いていた……。
基地の隅で黄昏れている銀茄子にバンシーが何か悩み事?と話しかける。
「あんたはどうも思わないの?数日前まで、リッチキングの奴隷だった。そして今は自由……」
「えー。なになに?いいじゃん。喜んでると思ったのに」
「自由になってもあたしら所詮アンデッドじゃん。怪物なのよ。見てよこのお肌の張り。しかも青ざめたお肌。この苦しみの奴隷なのよ、未だにね」
お肌のくだりは捏造です。すみません。
そこに、美白はいいが目の回り真っ黒なドレッドロードのバリマスラスが。
「久しぶりだな、シルバナス。兄弟もアーサス王打倒に果たしたお前の役割には満足しているぞ。今日はお前を我々の新しいチームに加えてやろうと招待状を持ってきた」
「いらなーい。あたし、アーサスの最後を見る事だけしか興味ないし。政治権力ゲームは勝手にやってれば?」
「なんだと。俺たちを怒らせていいのか?俺たちこそプレーグランドの未来だ。お前の選択肢は、俺たちに従うか、逆らって排除されるかだけだ」
「やだやだやだやだ!私はもう奴隷なんてやだぁー!自由がいいの!」
そしてフォークへの目覚めだな。バリマスラスは怒って帰ってしまう。最近の若いモンは反骨精神ばかりで困る!と言ったところか。
怒ったバリマスラスが軍勢を引き連れて来る前に、バンシーとともに戦略を練り始める銀茄子。バンシーとグールだけの戦力では厳しい。
辺りをうろついていると、オーガとでっくわす。
「何よ、この相手にする価値もない野良犬」
「向こうにもたくさんいるみたい。こいつらを味方につければバリマスラスに対抗できるかも」
「いいアイディアね。この豚野郎にとりつけば流れを変えられるかも!じゃあ、手始めにこいつらのボスからやりましょうか」
いきなりボスかよと思うが、ボスを洗脳してしまえばあとは子分は勝手について来るという話だ。相手にする価値もない野蛮な怪物と言いながら、シスター達をその体の中に入らせるのはいいんだな。その後も、道すがらでっくわすいろんなものに「みすぼらしい小鬼が私たちの力になる!」とか「この小汚い悪党が私たちの下僕になるわ」とか……仲間に引き込もうとしている連中に大してなんて口汚い。そんなのの体に入り込むバンシーの気持ちを考えてやれよと。
オーガのボス、マグソるさんをたぶらかしにきた銀茄子ご一行。「おいらマグソル!よわっちい奴はぶっつぶす!」と言いながら襲いかかってくるが、バンシーさんにあっさりと肉体を乗っ取られる。
「気分はどう?真グソさん」
「俺たちはこの綺麗なお姉ちゃんのしもべになるぞぉ〜!」
そして、ごろつきの親玉ブラックソーンさんにも同じような事を。
「降参してもいいわよ、お馬鹿さん。どっちにせよ、行く末は私の奴隷よ」
「やめて。マジやめて」
見た目の割に弱気だな、ブラ糞。そして数分後。
「俺たちのボスはシルバナス様だー。野郎ども、俺たちはシルバナス様のために戦うんだー!」
こえー。ハニートラップこえー。日本の中枢もこんな感じで骨抜きにされてるんだろうなぁ。
こうして武力を蓄えたシルバナスはバリマスラスの基地に糞どもを引き連れて押しかける。初めの頃は「仲間にならないなら大変な目に遭う事になるぞ?」などと余裕を見せていたバリマスラスだが、追いつめられると一気に弱腰に。
「おほほほほほほ。何か言い残す事があるかしら、デーモン」
「ひ、ひいいいぃぃぃ。ごめんなさいごめんなさい助けてお願いです!もう奴隷でもなんにでもなります。殺さないでええぇぇぇ」
「あーら。自分の命のために仲間を裏切るつもり?まさに悪魔ねぇ。で?」
「俺はブラザーの計画を知っている。奴らの基地も全部知っている!俺を家来にすれば奴らを倒す助けになる!」
「良くってよバリマスラス。あなたの忠誠心とやらを見せて貰いましょうか。その代わり、いつも目を光らせているという事を忘れちゃダメよ。おほほほほ」
まあ、お前の目が妙に光ってるのはエルフの頃からだよな。