2006/6/30

カジキの取り付け中  
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カワラの両側へカジキを船釘で中央部分より接合していく。
ついで 戸立へカジキを固定し
最後に ミオシへ固定する。
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2006/6/29

和船模型のデータ  
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全長6メートルの和船の十分の一模型です。
高知 宇佐の山中さんの製作。
梁に付いている穴は二本の帆柱を立てる所です。
大変精密に出来ており 櫓や舵も 本物そっくり。

四月はじめに 須崎工業高校造船科の小松先生三浦先生の
ご指導のもとで、山中さんの模型和船のデータをオートシップに
試しに入力した結果です。少し専門的に なりますが。

ラインズのフェアリングではカワラがオリイレで折り曲げられている点が
うまく表示できない問題が あります。
つまり 船首から船尾までスムースな線の処理を得意とするので
折れ線を表現するには テクニックが いるようです。

外板の展開図は きれいに印刷できました。

水面がカワラから10センチの所で浮かんでいると仮定して
計算すると
全長 5000ミリ   水線長  3840
幅  1280      水線幅  1200
排水量 334kg    
kg/cm  33 (33キロの物を乗せると1センチ沈む)
L/B  3.2
D/L  164
Cp   0.637
Cb   0.504
Lcb  53.2% aft
なかなか 良い数値がでているように思います。

オフセットや その他の数値、船体カーブのきつい所の表示など
色々出来ますが 使いこなせていません。

木下先生の船のデータを解析し、その三分の一の船を建造しようと
計画中。外板展開して ステッチ&グリューでも作れます。
弘光さんには 受け入れてもらえない 作り方ですが。
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2006/6/29

船体船図 ラインズ  
和船の造船技術を残すためには
正確な船体の寸法取りと線図を書いておくことが
必要だと ブルックさんも書かれて実行されています。

今回 東大の戸田寮に寄付される 20尺の和船の採寸をし
線図を描いています。昨夜描いていました。が
 計測し忘れが あり再度 測ります。
山中さんの模型、久礼の14尺模型などいくつか計測してみて
五枚造りの和船は、
ミオシとトダテの形状も 見た目には大きな要素ですが
カワラの幅をどれだけに取るかと
オリイレ(水線長の後ろから四分の一位の所)でのカジキの
開き(カワラとカジキの なす角度)の 二つの要素で
主な形状が決まるように思われます。

線図が出来たら 四箇所の断面形状を描き
寸法を拾って 船の設計ソフト(オートシップ)に入力します。
線図のフェアリング、オフセット表、設計のための各種数値が
出てきて役に立ちます。
オートシップは外板の展開図も描いてくれます。

船大工さんは板図という簡単な設計図(船体 チャインの
側面図と平面図)を描いただけで 作ります。
細部は頭に入っていますし、詳しい設計図が あったとしても
与えられた板で作らなければいけないという制約が あるので
カワラ長や全長は 毎回少しずつ違ってきます。

木に合わせて毎回 考えながら 違った船を作っていると
言えるのでは ないでしょうか。
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2006/6/28

雨水対策  
雨水が船内に 溜まらないようにするには

1 水線より高い位置に水密デッキを張って
サイドの穴から 流れ出るようにする方法。
人が乗る位置が高く 重心が高くなり 
復元力が弱くなる 欠点が あります。

2船の中心線上 前から後ろまで 高い位置に木を
渡して、その上にカバーを掛けて
雨水が船内に入らないようにする。
カバーを 掛けるのが 面倒ですが、紫外線除けにも
なります。
ヨット仲間のテント屋さんに 作ってもらって 3万円くらいでした。
陸置きと水上では カバーの固定の仕方が違ってきます。

こんど カバーの写真を撮ってきます。
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2006/6/27

亜鉛ドブヅケ  
軟鉄を鍛冶屋さんが打って作った釘を
錆びないように亜鉛の膜を付けるのですが
ドブヅケメッキをしてくれるメッキ工場が無くて
船具屋さんに県外へ送ってメッキしてもらいました。
これで釘は準備 OK.

中橋金物店で二寸のメッキした釘を購入。
私が最初に作る船として
三分の一モデル 全長2メートルの和船を
作るつもりなので
それに適した釘を入手
一本 20円。
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2006/6/25

仕上がり  
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黒の船底塗料を塗り ウワダナに
ユーロオイルクリアーを塗って仕上がった状態。
白木が光沢を帯びて きれいです。
塗った直後と比べると
乾燥して 元の色に近くなっています。
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2006/6/25

みちのく北方漁船博物館  
有名な博物館のようです。
http://www.mtwbm.com
昨年は北前舟 みちのく丸を完成させ
木造船を作る体験会 和船競争など
活発な活動をされています。
日本以外の大型帆船、ダウ やジャンクも
あるそうで、一度 訪ねてみたい博物館です。
SYRAのメンバーが 見学に行かれるそうで
うらやましい事です。行かれたら レポートなど
お願いします。

今の日本では 北前船やジャンク を乗りこなせる人が
いないだろうとは 思いますが
、帆走させて お客さんを乗せられたら すばらしいですね。
浪華丸の帆走実験は 素晴らしかったし、
ジャンクリグは明治から昭和中期まで、
和船の船体に付けて合いの子船として 
効率の良さで人気だった帆装ですから、
私の作る和船にも 付けてみたいと 考えています。

今日 ムダマハギの資料を受け取りました。ありがとうございます。
 丈夫な船底の必要性からか 
ムダマと呼ぶ、昔の 刳り船のなごりのような船底部分に
タナを付けた面白い構造をしています。

そちらには アマチュアのボートビルダーで木造和船を作ろうと言う
奇特な 人はおいでませんか。
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2006/6/24

カジキのサンガイ  

カジキの前の端の船底に取り付ける部分は
外板展開図を書いてみれば分かるように
1尺2寸の幅の板では取りきれないのです。
トダテの方も 広い板がいるのですが
こちらは 木の根っこ近くの広がりを利用して
うまく木取をして 板をハグ必要は ありません。
原木を見るときに 一番玉(根っ子から切り出した部分)が
重要な理由の一つです。

カジキとカワラとミオシの集まる足りない三角部分(高知では
サンガイと呼びます)を
接合しています。ここは板の曲げも大きく応力の集中する
ところです。弘光さんは あらかじめ 曲がりの量を
推測して 板を曲げて接合しています。
ツヅやシャコ万を使って固定。


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接合した板の曲がり具合です

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2006/6/24

船大工 はじまり  
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造船所の奥の台を かたずけてもらって
私の作業スペースを作ってもらいました。
やっと弟子と認めてもらえたようです。

今日は カワラなどで必要な 板を はぐ
(接合する)作業を 習いたいと 言うと
早速 厚さ9分の小さな板二枚と
つばのみ と特殊なノコとを出してくれて
船釘を打ち込む カシラを作るやり方を
教えてくれました。
早速実行 しかし 私のノミは友人に笑われたくらい
切れない 。ノミを研ぐ練習から 必要。
ツバノミは打ち込みすぎると 板が割れてくる、

作業は面白いので熱中して ノミと槌でカンカンやっていると
弘光さんが
”おまんも 船大工に なったのう。そんな音を 立てよらなあ いかん。”
私もうれしくて にんまり。

カシラの穴から曲げた舟釘を差し込むのも スムースには
通らない。面白いけれど なかなか難しいものです。

今日の作業結果
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2006/6/23

早緒の取り方  
早緒は櫓柄の どちら側から取るか
つまり 外側から掛けるか、内側から掛けるか
という ご質問が ありました。

私は櫓下の中心線の延長(櫓臍も通るでしょう)上に
早緒が来れば良いと 答えました。
これで櫓杭上の左右バランスは良いと思うのですが
実の所 良くは わかりません。

ご意見 お待ちします。

味岡さん どう 思われますか。
    コメントありがとうございます。
    漕いでみないと 分からない話が多いようですね
    今後とも よろしく。
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2006/6/22

櫓の水槽実験結果  
池畑先生の日本造船学会への論文を
味岡さんが送ってくださいました。
ざっと目を通しましたが、翼素理論は難しくて
よく分かりません。計算結果は まだ実用にはならないようです。
非定常な揚力は理論化が 難しいでしょうね。

分かった事は

櫓の動きは 早緒の船体取り付け点と櫓杭を結んだ線を
回転中心として 円錐面を作る。

櫓下(水中に入る部分)の断面形状はアタックアングル
40度までなら失速しない。

櫓の推進力を決めるものは
  没入角度
  水切り角度
  漕ぐ周期
  船の速度 の四つです。

漕ぐ周期(押して引いて元にもどるまでを一周期)とし
実験では 2.7秒 3.5秒 4.3秒 の3点。

水切角度 櫓下断面と水とのアタックアングル
   20度 30度 35度

没入角度 櫓下と水面のなす角度
実用は30度。
45度にすると当然 推力は大きくなるが
水切角35度、周期3.5秒 をはずれると推力が大きく減少する。
漕ぎ手に高度なテクニックが要求される。

船の速度
櫓は低速用の推進装置で条件をうまく合わせれば
少しの力で効率よく船を動かせる。

実際使われている没入角度30度なら水切角度や周期の
変化が あっても推進力はあまり変わらないので。
使いやすいのでしょう。

今度 櫓の練習をする時の ポイントが わかりました。
数年前 春一番で櫓を漕いだのですが
全然だめで 野本先生に” こうやるのだ” と
見本を やっていただきましたが
この論文をもっと早く知っていれば
うまく漕げたのかも しれません。
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2006/6/22

原木の見方  
カジキの現場合わせをする段階になって
最初に木を選ぶ時の注意点が少し理解できるように
なりました。

原木は 元玉 (根っこに一番近い部分)でないといけない。
根っこ に近い部分は広くなっていて、この広がりが
外板の展開にうまく重なる。
二番玉(元玉の次の部分)は木が直線で 広がりが 無い。

木の上に行くに従って 枝のために 節が出来る。
元玉は枝打ちなど手入れが 行き届くので 節が 少ない。

木の大きさは末口(根っこと反対側)の赤味の直径で見る。
白た は原則として 使わない。
年輪を見て 間が詰んでいるのが 堅くて丈夫な船ができる。
間が広いと木が 柔らかい。曲げの細工はし易いが
長持ちしない。最近の原木は 広い物が多いそうだが
表面の処理をすれば 十分持つのではないかと思われる。

末口のひび割れ
中心から放射状の割れは 問題ないが
年輪に沿った丸い割れは 深いので板にすると
使えない場合が多い。
きれいな同心円状の年輪の原木を 探せば良いようです。
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横に置いてある板は手前が根っ子のほうで 広くなっている。
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2006/6/18

ろかいの会資料  
味岡さんより送られた資料目録を高知県須崎市の
須崎工業高校造船科の小松先生と一緒に見ていました。
横浜国大の造船科を出ている小松先生は
池畑先生と田草川先生が櫓の研究で著名な方だと
ご存知でした。

読んでみたい論文としては
櫓漕の推進性能に関する水槽実験
櫓漕の推進性能に関する翼素理論による計算
があります。

七月はじめに 東大の木下教授が高知へ
20尺の和船を見に来られますので
それまでに読んでおいて
話のネタに できたらと思います。

ヨットのキールとか飛行機の翼のように
安定した流れの中の翼理論は教科書にも
載っているのですが
櫓のように まわりの流れが定常ではない場合は
理論が難しくなるでしょう。
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2006/6/18

千石船の断面図  
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千石舟の断面構造は こんなに複雑に出来ています。
昔の船大工さんは 断面形状を示すフレームも
無しに 千石舟を 建造したようですから
すごい 能力 です。

ただ 普通の五枚船に 下から 後から
キールボックスを付けるという発想が出れば
もっと簡単で 上り性能の良い船が 作れたのに
と 思うのは ヨットの知識が あるからでしょうね。
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2006/6/15

中土佐町の船大工  
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高知県高岡郡中土佐町 上の加江 片山造船の
片山さん 親子です。
お父さんが20尺の和船を作るのを
息子さんが弟子になって勉強します。

大学で造船を学んだ息子さんは
私と同じ ラインズを書いて船を作る世界に住んでいるので、
お父さんの板図だけの世界に
新鮮な刺激を受けるのでは ないでしょうか。
私には とても心強い 仲間が出来たと喜んでいます。

お父さんからは 木の見方 釘の見方等
色々 教えて頂きました。

中土佐町の役場が保存している和船模型の計測も
出来ました。高知の船と違う所も あり
同じ所も あります。共通項を抽出して
和船と呼ばれる物の エッセンス 本質 を見つけたいと
思います。
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