2006/11/30

伸子帆  
伸子帆と言ってもピンとくる人は少ないかもしれません。
シンシボと読むようです。
中国の帆船ジャンクに使われている、
帆布に水平に何本かの竹が取り付けてある形の帆のことです。
布が使われる前は竹を割ってひごを作り、編んで竹のパネルを
作り、それを帆として使っていました。いわゆる網代帆です。

中国人の認識では帆は柔らかい布ではなく、硬い板でないと
いけないようです。板の方が 風の力を揚力に変えることが
たやすく出来ます。

ジャンク リグは、今最も進んだセールと私が思う
ウインドサーフィンのフルバテンセールと同じコンセプトのものです。
当然性能は素晴らしく、コロンブスの時代、横帆船で風上に上れなくて
苦労していたヨーロッパと違い、ジャンクはスイスイと上っていました。
風が強くなればハリヤードをゆるめるだけでベネチアン ブラインドのように
セールが下がってきて簡単にリーフ終了という 優れものです。

日本では中国と貿易や人の交流が あったので、日本人はジャンクを
目にしているし、絵には残っているのですが
日本人がジャンクを作って乗っていたという記録は無いように聞いています。
残念なことです。

このジャンクのセール、チャイニーズラグセール、そして伸子帆と呼ばれる
帆装は明治の後半に急速に日本中に 広まり昭和の中ごろまで使われています。

阪大の野本先生や金沢工業大学の増山先生、荒川先生などの研究が
リンクしてあるSYRA(セーリングヨット研究会)の議事録に写真、実験データと
載っています。
帆走和船を建造中の方には 参考になるかも しれません。

マストまわりの取り付け方法を改良して、ポートとスターボーでのセールの効率が
違う点を直したり、ジブを付けて上りを良くしたり
改造したい点も いくつか あります。
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2006/11/29

ろかいの会 総会  
「ろかいの会」事務局 味岡亨さんより会報が届きました。
メールは niwasakizosen@jcom.home.ne.jp です。
面白い話しが いっぱいです。
まずは 総会のご案内、来年の五月に東京で開かれます。
場所は江東区にある ”和船友の会”の活動拠点の横十間川。
この名前は 幅が十間の運河を意味するのでしょうか?
内容は 櫓漕ぎの体験実習、佐野造船所の見学、研究発表など
盛り沢山。和船友の会には佐野造船が建造した網船”ゆりかもめ”など
和船 5艘が あり、一般の方を対象に櫓の体験をさせてくれるようです。
東京には 優れた施設が あるのですね。
参加されたい方は味岡さんへメールでお問い合わせください。

リンクしている SYRA の中に2006年の4月の議事録で
安部光弘さんが 和船友の会の紹介を されています。
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2006/11/27

情報交換、交流の場 作り  
和船を造る技術が ずーっと継承されていくためには 
個人的に建造方法を勉強するだけでなく
各地に おいでる船大工さんや 和船を研究されている方
さらに 和船を持ちたいと思っている方のネットワークというか
情報が交換できて、相互の交流が生まれる事が
大切だと 思っています。

そのための場所としては 掲示板機能が 大事でしょうし
投稿された お手紙や研究の論文や各地の和船の記事や
建造記録なども 見られるような機能も欲しいところです。
来春に息子が帰ってくれば 機能の多いホームページに
する事も 考えられます。

まず当面は 細々と書き続けるのが 大事でしょう。
半杭さんのご意見のように 大工道具という切り口も 面白そうです。
摺合わせノコ を使わせてもらって その技術、コツをつかむ事が大切です。
摺り合わせというのは ひょっとして 日本だけの技術なのでは ないでしょうか。
道具全体の入れ物 コク屋 造船場 も 面白いのです。

そうこう 考えている所へ ”ろかいの会”の会報が 届きました。
良いタイミングです。

櫓 というのも 非常に重要なアイテムですね。
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2006/11/24

ネタ  
弘光さんの船が仕上がり、片山造船の船も1艘目が
出来あがって 一段落つきました。
最近は高知ヨットクラブのディンギーを整備して
浦戸湾で乗って遊んでいます。
和船は ちょっと一服という感じです。

片山さんは 春までに もう3艘作りますし
弘光さんも 次の船を作るようにカワラを はぎ始めました
作業を手伝い習いながら今までのようにブログを書いていきますが
同じ事を書いても面白くないので、どうしようかと思案しています。

質問、疑問、こんな事を書いてという御希望が ありましたら
ネタにしますので、よろしく。
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2006/11/8

弘光さん、片山造船訪問  
弘光さんの希望で片山造船所を訪問。
一隻目の和船は ほぼ完成している。
重量を測ると400kg。
弘光さんの作る船よりも部材が大きく
船幅の広い。高知付近の海よりも
波が高く 荒れる海域だから より頑丈な
船を作るのだろう。
釘の話、木の選び方など 一時間ほど両 老船大工から
若いもんに お話が あった。



昼頃 須崎工業高校の造船科の職員室へお邪魔する。
ここでは 今年出場したソーラーボートを いかに改良するかの
議論で盛り上がる。 カーボンファーバー積層のハルを見ながら
軽量化の方法、伴流の中のプロペラの効率など
弘光さんには 退屈な 話のようでした。

次に帰り道、宇佐の海洋高校の所蔵する木造かつお船の
三分の一模型をみる。模型でも6メートルある立派な物で
非常に良い木が 使われている。
教頭先生等と ”展示して たくさんの人に見てもらえる場所が
ないだろうか。”という 話に なる。
その後 建造した山中さんのお家を訪問。畑仕事をされていたので
畑で立ち話。

日も暮れてきたので、帰路を急ぐ。
高知 みませ で亡くなった柳原造船を 訪ね、焼香。
弘光さんは 昔ここに仕事に来ていたそうで
奥さんに昔の知人の消息を 聞いていた。

あちこち 見て回って 有意義な一日でした。 クリックすると元のサイズで表示します
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2006/11/4

艫  
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戸立(トランサム)よりも後ろに船体側板が伸びていて
一番後ろにチリ(船体の後ろから見える飾り)が付き
和船の特徴的な船尾の形が出来ました。
この形式は千石舟も変わりません。
舵を付ける場合は 大ドコ(船尾の太い横梁)に
取り付け穴を作ります。
ここが和船の弱点となります。
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2006/11/3

舳  
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舳先の甲板が仕上がりました。
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2006/11/2

コベリの取り付け  
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弘光さんの作る船と比べると 大きな部材を使っているので
曲げるのが大変です。
外板を曲げる時にはガスバーナーで半日 あぶったり 水で濡らしたり
苦労しますが、なんとか曲げてしまうから すごいものです。
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2006/11/1

隔壁  
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フロア材も兼ねた厚み2寸もある隔壁がつきました。
こんなに重い物を付けなくても十分強度は出るのにと
思ってしまいます。
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