2007/1/25

私の和船  
自分の和船を考え始めました。
20尺が伝馬船としては平均的サイズですが
最初は小型の15尺の船を作ります。
普通の船の設計の手順で、側面図平面図断面図を
以前に採寸した弘光さんの船の寸法を参考にして
特に板図と同じ側面図は和船に見えるように
線図を書きました。

船型が変化せず固定されてしまうのは板図しか描かないし
船尾から三分の一位の所での断面形状で船型が決定されて
しまう建造方法に問題が あるようです。
カワラが厚くてキールラインを自由に曲げられず
オリイレで折るしか 方法が無く、カジキもタナも厚くて
曲げて現場合わせするのが主になる工作方法が原因のようです。

もう少し軽く、水線長の長い、復元力の大きい
工作が簡単な船型が 作れるのではないかと思います。
例えばカジキの水押しの下部に接合する部分など少し修正すると
原木を板に挽いた真っ直ぐな材料で組み立てられそうで
木を有効に使え工作が簡単になります。
コンピューターで外板展開図を描きながら
船体をいじっていけば よさそうです。
横から見た形状は 後から外付けで修正出来ますし
その方が 方向安定性には寄与しそうです。

私は丸太を全て八分 24ミリに挽いてもらい カンナをかけて
七分の板で船体を作ります。薄いほうが軽くて曲げやすくなります。
ただ あまり薄すぎると割れてしまうので 20ミリが限度かと思います。
強度は三箇所 フレームを入れ、板の接合を丈夫にし
板の表面にエポキシ樹脂だけを塗って補強防水をしたいと思います。

接合部分はエポキシ接着をメインに
板をはぐ時は船釘(おとし釘)を使い 場所によっては木ネジを使おうと思います。
船体強度と水漏れを考えると 接着で組み立てるのが 初心者向きでしょう。

結局 私は船型も 工作方法も どちらも 残さずに
和船を 残そうとしているようですね。
木工の上手な方のための 伝統の方法で作れるだけの情報は 
残したいとは考えています。が 私自身が作る船は
変なものに なるのでしょう。
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2007/1/24

和船を考える  
味岡さんから 
”次の世代に和船を残すと言った時に
船形を残すのか、工作方を残すのか、両方なのか”という
問題提議が ありました。

建造方法は舟釘が入手困難になってくるので
完全に残す事は難しいでしょう。釘だけで水を止める技術も
伝承出来かねるように 思えます。様々な技術の集まりですので
全てを伝えるのは 難しいでしょうが、

和船の優れたアイデアは 大板構造と呼ばれるように
板を はいで(接合して) 広い平面を作り
其れを現場合わせの単純な方法で寸法を取り
舟釘だけで固着するシンプルな組み立て方で(ステッチ)
洋式の舟の造り方よりも格段に早く作れます。

大板構造のエッセンスを残した
簡単に安く そこそこの性能の船を作る工法を見つけ出したいと思います。

船型は現存する船から採寸した図面があれば復元製作する事ができます。
ダグラスさんが やっている仕事が これに 当たります。
しかし 今の和船の形は美しさとしては完成しているように見え
長い時間うけつがれていますが
船の設計を多少でも齧った目からみると
進歩が止まった状態で 同じ形の船が作り続けられたのでは ないかと思います。
船大工さんの世界を少し覗いてみると
技術が発展して行くことは 無理だった のが よくわかりました。

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2007/1/23

和船友の会ーろかいの会通信より  
味岡さんより ”ろかいの会通信 21号”が 届きました。

江東区の保有する和船六艘を 和船友の会 が
横十間川親水公園の尾高乗船場で 一般の方を無料で
乗せてあげて櫓漕ぎの体験も出来る事は 前にも書きました。
問い合わせ先は 江東区役所土木部水辺と緑の課
  03−3647−2538
ろかいの会の総会が五月九日(水)に この横十間川にて
櫓漕ぎ体験をメインイベントに開かれます。

高橋さんの9フィート プラムが進水し 櫓漕ぎ及びジャンクリグで帆走。
ジャンクのセールはブルーシートを使った自作との事ですが
見事に出来ているように見えます。
私の舟にも 付ける予定です。
写真はGL工房の写真の掲示板で 見られます。
西門寺さん、 参考に なるのでは ないでしょうか。前後の自由度は
やはり これ位 が使いやすいと思います。
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2007/1/23

シドニーホバートレースの木造艇ー石井正行  
石井正行さんからメールをいただきました。
石井さんは私のヨットの師匠で、スナイプ級世界選手権2位
東京、ローマ オリンピックに日本代表としてスターやドラゴンで
出場されています。私が大学ヨット部4年の時には
ブルーウォーター33フィート”マーサ”に乗せていただいて
八丈島レースに出て優勝しました。今も油壺に
石井さんらしいスピード命のクルーザーをお持ちになって
レースされています。

芝藤さん、御無沙汰しています。Martha時代の石井です。和船造りの情報有難うございました。
木造船建造技術が途絶えないようにしたいものですね。

僕は相変わらず国際審判員をやらされており、暮から正月にかけてシドニー・ホバート・レースのInternational Juryをやってきました。Roaring Fortyを横切るサバイバル・レース
ですから今回も48ft艇が沈没、98ftの新艇maxi"Maximus"と歴戦の勇士Volvo70の"ABN
AMRO"がDismast、もう1艇のマキシ"Skandia"はカナード破損、他にラダートラブルやリギントラブルで合計9艇がリタイアしました。たった1艇健在のMaxi"Wild Oats"が昨年に引き続きラインオナーでしたが、
修正順位の総合優勝は1973年製SS47の"Love & War"、2位の"Bacardi"も1978年建造のPeterson44という古い艇でした。3位の"Challenge"04建造の新しい艇ですがSydney38は参加艇の中では小さい方でした。しかもこの艇のオーナー・スキッパーLou Abrahamsは今回でこ
のレースの参加回数は44回目という79才のベテランです。
このように今回のシドニー・ホバートは古い艇、小さい艇、老人が活躍した画期的なレースでしたが、それよりも最も話題になったのが、最小(30ft)最古(1932)の木造ガフリグの"Maluka"でした。オーナーのSean Langmanはこれまで90ftのMaxiで
ファーストホームを狙っていた生粋のレーサーですが、電動のCanting Keelを動かすためにエンジンをかけっぱなしでレースをするハイテクのマキシに疑問を抱き、これは本来のシドニー・ホバートのあり方ではないと言って180°方向転換して昨年この小さな木造艇を購入したのです。その時この艇は浮かぶ難破船だったそうですが、半年かけて修復しました。それも古い木造船の技術を若い人に教えておこうということで、学生を集めて実習訓練を兼ねて艇の復元をしたのです。この艇が無事に完走して(ビリではなかった)ホバートにフィニッシュした時は大観衆の賞賛を浴びました。

芝藤さんが木造和船にはまっている状況とよく似ていますね。これからも頑張ってください。

ついでにもう一つ、昨年油壷で水軍レースというのをやりました。房総の里見水軍と三浦の北条水軍が三崎で戦った歴史に因んで東京湾横断レースを計画したのですが、本船の往来の激しい東京湾を多数のヨットが横断することに難色を示した海上保安庁の意を汲んでコースは相模湾内としましたが、盛会でした。こちらはヨットレースにそんな名前をつけただけですが、そちらの水軍レースは本物ですね。
ではまた・・・

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2007/1/21

舟と港のある風景ー高石敬史  
高石敬史さんより メールをいただきました


芝藤様
新造和船の写真を送っていただき有難うございます。堂々とした容姿で、いかにも土佐らしいと感じます。耐航性・スタビリティ 共に良さそうで、安定感がありますね。傍らに、良い木材が積まれているのを拝見するのも嬉しいことです。
小生は最近、「舟と港のある風景」−日本の漁村・あるくみるきく−森本孝著、農山漁村文化協会(2006.11.30発行)という本を入手しました。昭和40年代から50年代にかけて、全国の漁村を調査した結果を著述しています。著者は宮本常一門下の一人で、当時の漁村のありようを、聞き書きにより詳しく書いています。漁船についても触れられております。例えば、下北地方のところでは、ムダマハギについての記述があります。漁船の背景にある、漁村のなりわいを理解するのに好適な本であると感じて、読んでいるところです。
昨年11月に、宇和島から山越えをして、須崎をかすめ、高知道を四国中央市までたどる道を車でめぐりました。次回は、四万十川流域を訪れようと言っていますので、機会があれば上の加江に寄り、「片山造船」さんの木造和船を見学させていただきたいと思います。
それでは、お元気で。とりあえずお礼まで。
高石敬史
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2007/1/15

ZEETONと私  
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四万十市の少し東、入野の松原にある入野漁港に
私が25年前に自作した 合板の24フィートクルーザーが
あります。設計はヴァンデシュタットのジートン。
進水してから十年ほど四国一周とか あちこちセーリングして遊んでいました。
その後 入野の方にお譲りしました。きれいに手入れされていて
内装などは変わっていますが、外見は昔と変わりません。
数年ぶりに 見に行って
よくまあ こんな大きな物を作ったものだと 感心します。

外板はカナダの米松のマリングレード合板(東北林産のシルバープライ)に
防水のFRPコーティングをしています。FRPの剥離も無く外部は上等。
船内はエバーデゥアーでエポキシコートしてますし 水が溜まることも
無かったようで 腐食はないそうです。
バウのアンカーウエルあたりは痛んで修理して金属でカバーしてます。

25年も合板の舟が きれいなままで あるものだと 感心します。


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2007/1/15

片山造船二艘目と私  
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二十尺の和船の二艘目が 完成。
舟の全体の写真は 外に出さないと 取れないですね。

昨年は たくさん舟の写真を撮りましたが
自分が写った写真が全然無いので
今年は 写真に撮って もらおうと思っています。
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2007/1/15

カジキをハグ  
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片山造船の三艘目の船のカジキをはぎ合わせて作っています。
写真で白く見えるラインで接合しています。
この板の場合、長い二枚の板と、両端に小さな三角形の
計四枚をはぎ合わせています。

板をはぎ合わせて十分な強度を持つ広い板が作れるというのは
和船技術の誇るべき点では ないでしょうか。
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2007/1/13

ZANNEN  
ダグラスさんからメールが来ました。
二月に来日して九州の五ヶ瀬川の船大工さんの所で
和船を造るプロジェクトは中止です。
お会いできるかと 楽しみにしていたのですが
残念です。

メールの中で ”おてあら” は”お寺”の間違いでしょう。
私が二月一日から1週間福井県のお寺に
篭りに行く (禅寺の接心)の 話しです。
残念ですが さとり には なれません。



Dear Tengushiba-san,

The project in Kyushu is cancelled. The boat builder is very, very
sick. とっても びょおき です。 Maybe I can come to Japan later in the year.
たぶん あと で にほん に いきます。 いま は わからない。 すぐ しばふじさん は おてあら に いきます。 がんばります! さとり を
 なりますか?

Douglas Brooks
84 South Maple Street
Vergennes, Vermont 05491
United States
http://www.douglasbrooksboatbuilding.com
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2007/1/11

水軍レース  婆羅さんの投稿  


婆羅さんからお便りが来ましたので ご紹介します。


平成18年7月30日に愛媛県今治市宮窪町で 
水軍レースが行われました。
5丁艪、10人で漕ぐ小早舟で、今までの最高記録は、
200メートルをなんと、58秒、
12,4Km/h、6,7ノットという。
焼津の八丁艪が3ノットのスピードが出るか
出ないかというのに、6,7ノットとはすごいスピード。
このすごいスピードの理由を知りたくて、静岡から宮窪まで
軽四に6m艪漕ぎカヌーを積んで片道650Km。
行ってきました。

宮窪のある三島は来島海峡のあるところだから、かなり
潮流がきついと思っていたが、
宮窪港の沖はやはりすごい流れ。
来島海峡以上かもしれない。地元の人は最高9ノットという。

地図では、村上水軍の本拠地があったという
鵜島、能島まで1Km程度の距離なので、ちょいとひと漕ぎで
行ってこられると思っていたがトンデモナイ。
白波をたてて流れる激流を見てビビッて尻込み。

この日の潮は中潮。大潮程の流れはない。試しにちょいと
激流へと漕ぎ出てみた。6ノットくらいあるのでしょう。
必死になって漕いでもカヌーは流されるばかり。
地形と海底の深さによって流れの速い遅いがある。
流れの緩いところを漕いでもとの場所へ。

レース会場は港内とはいえ、かなり流れてる。
1ノット以上は流れてる。
さらに、追い風が3〜4m/s。
レースは75チームのマッチレース。
優勝チームは若い人達のチーム。5丁の艪はてんでにバラバラ
で、舟は左右にグラングランと揺れてる。
スタートから方向が定まらず並行する
お年よりチームに体当たりして、それでも一着でゴールへ。
タイムは1分07秒。10,7km/h。5,8ノット。

技術点や美しさも評価に入れれば、
優勝は断然お年よりチーム。
左右の艪の動きはぴったりとそろい、舟の揺れはなく、進路も
まっすぐだったけど、
残念ながらパワーで若者チームに負けた。

レースの昼休みに、お祭りあらしになるけれど、櫓漕ぎカヌー

コースを走ってみました。1分07秒でした。
大潮の日であれば、レース会場の潮流はもっと
早くなるでしょう。
やはり、200メートル58秒、6ノット超のスピードは,
追潮と追い風があってのことだったのでしょう。

参加チームは艪を漕ぐ機会がないのか、技術的には
未熟なチームが多い。
半分以上のチームはへたくそで方向が定まらない。
Uターンしてゴールできないチームもある。
上位チームの艪漕ぎピッチは40〜50くらい。
かなり速いピッチで漕いでいる。
艪の比有効面積は0,25位でしょうか。
(水軍博物館展示の櫓を計測)
皆さんパワーがあります。

水軍レースの小早舟の
波、風、潮流に影響されない場合の速さは
どのくらいでしょうか?
たぶん、 4,5ノットくらいでしょう。
さすがの村上水軍小早船。地元の人達の自負心どおり、
木造和船艪漕ぎ速度日本一です。

以上、水軍レース報告     

三島式櫓受け

三島式櫓受けは4年前に、水軍レースに参加した
焼津八丁櫓のメンバーからの見聞を参考に
自作してみました。
2年前、焼津で行われた「ろかいの会」総会の際、
焼津港で ろかいの会のメンバーに水軍式櫓受けを
披露したのですが反応なし、興味なしでした。

7月に宮窪で行われた水軍レースを観戦してきました。
水軍レースで使われていた櫓受けは
舟の行き足を止めるブレーキやアスターン、その場旋回
ということは考えてないようです。
普通に使われている、入れ子櫓杭式の櫓受けは問題外
なのですが、櫓受けが外れなければ、
ブレーキ、後進、その場旋回等の操船が自在です。
私はそういった操作は必要だと思うので、私の自作する
水軍式櫓受けは少しばかり改良しています。

    婆 羅
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2007/1/1

初日の出  
元旦は恒例の初日の出セーリング。
友人の30フィートのヨットを出して
桂浜のすぐ前で日の出を見ました。
今年は雲が無く 水平線からの きれいな日の出でした。

桂浜に設置されたNHKカメラが 毎年桂浜からの日の出を
全国中継します。
カメラと日の出を結んだ線上に たくさんのヨットが
レースのスタートのように カメラポジション争いをして
帆走していました。

今年はヨットのアップの映像が無くて残念。
自分が写されることばかり考えて
デジカメを持っていかなくて 残念でした。
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