2015/1/27

干洲堀  
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我々が和船を係留している高知ヨットクラブ横の舟溜りは
カンスボリと呼ばれています。干洲堀、勘州堀。
どうしてこんな名前で呼ばれるのか疑問でしたが
田辺寿男さんのご本を読んでいて干洲堀の歴史を知りました。

江戸時代浦戸湾湾口には藩の船倉があり、
船を建造し係留港となっていました。
湾の種崎側の内海岸の中央どころに
幅80m、奥行き150mに石垣を築き
陸側半分に船上げ場の斜面を作っていました。
ここを干洲堀と呼んで『船たで場』としてつかっていました。

写真は現在の干洲堀です。今木造船は4隻浮かんでいます。
今も奥はスロープになって船を上げて修理をしています。
スロープにブルーシートを掛けてある船も
土居さんが直している20尺の和船です。

船たで とは舟食い虫の駆除方法で『たでる』とは
陸に舟を引き上げ、船底を松葉や柴で燻焼して
舟食い虫を焼殺することです。

舟食い虫は二枚貝の一種で、ゴカイのような形状で
頭部に二枚の貝殻が変形した固い木を削り取る物があって
木造船の船体に穴を開けて食べていってしまいます。
私の天狗も上架して船底を見ると
船食い虫が入ったとみられる穴がいくつかみられました。
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2015/1/24

土佐のカツオ漁業史  
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中土佐町が出版した『土佐のカツオ漁業史』を読んでいます。
総ページ数 950を越える大きな本です。
この第五編は土佐の和船に関して
田辺寿男さんが250ページほど担当されています。
ご自身で調査された県内の船大工さんの聞き取りなど
今となっては お会いできない著名な船大工さんのお話が
沢山書かれてある貴重な資料です。

写真は帆傘舟です。遠くに青柳橋が見えるようですから
五台山下の法師が鼻の松のところでしょう。
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2015/1/18

ダグラス和船 11  
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ミオシの長い格好の良い舟です。
タナ板を三本のツヅで横から支え仮留めしてあります。
カワラ中央を固定しているツヅの横に 
舟の断面形状に切り出した型板が見えます。
タナ板の傾きをこの型板に合わせます。

型板を使わない場合は
一尺の幅のタナ板が水平と為す角度のコサイン(三角関数)
の数値を寸、分で表して タナ板の開き と呼びます。
板図には『開き』を『平木』と書いてあったりして
平木とはどこだろうと考え込んだことがありました。
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2015/1/18

ダグラス和船 10  
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舟の形が出来てきました。板ミオシの田舟です。
カワラ板は幅を矧ぐだけでなく 長さ方向にも
接合してあるように見えます。
船底の横から見たカーブは どうなっているのでしょう。
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2015/1/18

ダグラス和船 9  
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二種類の建造用 基盤を使っています。
タナ板の固定などを考えると右の基盤が作業しやすいのですが
二つ作る事が出来なかったのでしょう。

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2015/1/18

ダグラス和船 8  
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タナ板を運び込んでいます。
カワラ板を固定しているツヅを外していますが
板を搬入するのに 邪魔になったのでしょうか?

ミオシ板の形状が珍しいです。私は見たことがない形です。
どこの船から採用したミオシでしょう?
トダテ板を縦に矧いでいるのも珍しいです。
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2015/1/18

ダグラス和船 7  
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カワラ板の後端にトダテ板を立てて
密着面を摺り合わせしています。
摺り合わせノコは無いだろうから
普通のノコ刃で やっているのでしょう。
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2015/1/18

ダグラス和船 6  
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マイチョウナ(マエチョウナ)で板を削っています。
この作業は危険を伴います。
どの船大工さんもチョウナで足を怪我した古い傷を
見せてくれました。
手を合わせて精神統一をしてからマイチョウナ作業に入る 
まじめな学生さんでしょうか?
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2015/1/18

ダグラス和船 5  
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舟クギの穴をノミ、ツバノミで開けています。
頭穴も アリに掘れているようです。

この女性は木殺しをしているようです。
こんな女性と向かい合っての作業になると
自分の指を叩いてしまいそうです。
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2015/1/18

ダグラス和船 4  
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舟クギを使わないで板を矧ぐにはこのツヅミで板を密着させます
木のカスガイのような物です。
ダグラスは2年前高知に来た時には、まだツヅミの使い方を
知らなかったのですが、沖縄で習ったのでしょうか。

沢山のツヅミを削りだしています。
縦の黒い線で切り離せばツヅミになります。
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2015/1/18

ダグラス和船 3  
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舟を建造するプラットフォームの上で二枚の板を
ツヅ(木の棒)で固定して摺り合わせをしています。
奥の壁に貼っているのは建造手順でしょうか。
丸太の木取り図のようなものも見えます。
竹と書いた前掛けが見えます。
ダグラスさんは桶の竹のタガも編める人です。

私は摺り合わせ作業をすると、すぐ腰が痛くなるので
四万十川舟大工さんに教えられた
摺り合わせ不用のカワラ板の切り出しをします。
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2015/1/18

ダグラス和船 2  
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ハンチントンの鍛冶屋で舟クギを打ってもらっています。
四寸のオトシクギです。カワラを矧ぐのに使います。
物差しは上がcmで下が寸 単位です。
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2015/1/18

ダグラス和船 1  
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ダグラスさんはアメリカのミドルベリー大学で学生さんに
和船の建造を教えています。
週に4日の集中講座のようです。
ダンビルで挽いてきた板の搬入、雪が降って寒そうです。
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2015/1/16

チヌガール  
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高知大学4年の藤田早紀さんです。
昨年ハイカラ釣りのおんちゃん達の間で話題になっていた
チヌガールご本人です。

卒論の浦戸湾のニロギ釣りに関する資料を探しに来られました。
来週 艪漕ぎを『うらど』で伝授することになりました。
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2015/1/12

小松君の舟  
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30年前にお父さんが中古の舟を買い、その後FRPで修理して
今は小松君が面倒を見ている舟です。
船首甲板の形からみませの柳原船大工の作られた舟のようです。
防舷材の木部など傷みがひどく、船体木部もFRPで包みこまれて
腐ってきているそうです。
FRPでカバーして かえって腐食を進める場合があります。
木の舟は海水を掛けてから乾燥させて塩付けにすると
長く持つと言われています。いまなら浸透性の防腐剤が
ありますので、塗ってあげると良いのでしょう。

船内に水が溜まるとスイッチが入る自動の排水ポンプを
設置していました。これを使えばカバーを掛けなくても
良くなります。
雨が降るたびに閼伽(アカ、サンスクリット語で水)汲みに
行かなくても良くなります。
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