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第1話 逆転新世代(39)
7月16日 午前11時52分 地方裁判所・第2法廷
「それでは、審理を再開します。亜内検事、証人は準備できていますか」
「はい。事件が起こる前、マッチョ・ストロングが公園に入る所を目撃した少年です」
「分かりました。入廷させてください」
証言台に、小学生がたつ。足下にはみかん箱が置かれた。
「証人。名前と職業を」
「増留大助(ますどめだいすけ)……小学生です」
純真そうな小学生だ。とても真面目で、勉強もできそうな雰囲気だ。しかし、さっき王泥喜を卑怯者呼ばわりしたクソガキの一人なのだ。
「かわいい子だなあ。……あたしも、子供欲しくなっちゃったッス」
隣でニコニコしながらマコが言う。なんか、急に恥ずかしくなる王泥喜。ここに糸鋸がいたら絞め殺されるに違いない。
「大助君。君は事件当日にマッチョ・ストロングが公園に入るのを見たんですね」
「うん!」
裁判長の言葉に大助は頷く。
「では、その時のことを証言してください!」
証言・マッチョ・ストロングとの遭遇
あれは学校帰りだよ。うちに帰る途中、マッチョに遇ったんだ。
マッチョは僕を見つけると、いつも通りに挨拶したよ。
そして公園に入っていったんだ。
変な物を持ってたりとかはしなかったなぁ。
「お聞きいただいた通り。マッチョ・ストロングは見るからにおかしな物を持ち歩いている様子はありませんでした。そう、例えば現場から見つかったナイフですな。あれは、ポケットなどに隠すには大きな代物です。そもそも、マッチョ・ストロングが被害者と会ったのは、やはり偶然なのです」
亜内の言葉に裁判長は頷く。
「そのようですな。では、弁護人。尋問を」
つづく

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