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第1話 逆転新世代(40)
尋問・マッチョ・ストロングとの遭遇
「
あれは学校帰りだよ。うちに帰る途中、マッチョに遇ったんだ」
「待った!時間は分かるかい?」
王泥喜は、相手が小学生だと言うこともあって、柔らかい物腰で話しかけた。
「うーん。はっきりとは分からないけど……6時くらいかなぁ」
王泥喜は少し考える。
「……学校帰りにしては、ちょっと遅いみたいだけど」
「校庭で、みんなとサッカーで遊んでから帰ったんだ」
あまり、サッカーをやりそうな顔立ちではない。しかし、見た目で人を判断するのはよくないことだ。
「それは、いつもやってるの?」
「ううん。たまにだよ」
(この子がマッチョと遇ったのも偶然……か)
「そしてその後、家に帰った……君の家はどの辺りにあるんだい?」
「地図で言うと、ここだよ」
現場近辺の地図の一点を指差しながら大助が言った。
(なるほど。普通に歩けば公園の前を通るな)
その時、裁判長が声を荒げた。
「コラ!坊や、怪しい人に家の場所を教えちゃいけませんぞ!」
「裁判長!俺は別に怪しくないです!」
今度は王泥喜が声を荒げる番だった。
現場近辺の地図にダイスケの家の場所をマークしました。
「
マッチョは僕を見つけると、いつも通りに挨拶したよ」
「待った!いつも通りというと?」
「今日も元気かマッチョッチョ!俺は元気さマッチョッチョー!」
ダイスケはマッスルの“いつもの挨拶”を実演して見せた。もっとも、あれほどの筋肉はさすがにない。
(子供がやる分には、別に違和感ないな……)
「ほっほっほ。子供は無邪気でいいですなあ。そして、どうしたのですかな?」
裁判長も和んだようだ。
「やっぱり、かわいいなあ……」
マコも表情を緩ませている。尋問でいじめにくい状況だ。しかし、聞くべきことは聞かなくてはならない。そして矛盾があれば、容赦なく指摘しなければならないのだ。
つづく

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