取説 はじめから この章の始めから このパートの始めから この前のシーンから
第1話 逆転新世代(44)
「……残念ながら、この証人は証人・マッチョ・ストロング氏の証言の新たな嘘を暴くこととなり……その。生活水準までも暴いただけのようです。では、証人・マッチョ・ストロング氏を証言台へ!」
(どうでもいいけど……みんな、この人の本名覚えているのかなぁ……)
王泥喜が忘れているので他の人がどうなのかが気になり出す。
今や誰もがその本名を忘れている証人・マッチョ・ストロングこと町尾強が証言台に戻った。
「あなたは今、弁護側からの告発を受けています。そして、あなたの潔白を示すという証言で、それは果たされませんでした。本当のことを証言してください」
「……その前に。なあ、卑怯者の弁護士さんよぉ。あんた、俺があのポリ公を殺したと主張しているみたいだけどよぉ。俺があのポリ公を殺す理由はなんなんだ?俺は別にあのポリ公に恨みはないんだぜ?」
そう言い、不快な笑みを浮かべるマッチョ・ストロング。
「動機……ですか」
「そうよ、動機よ動機!」
「恨みはない……そう言いますが、さっきから被害者をポリ公呼ばわりしてますね。本当に恨みはないんですか?」
「う。これは……俺は警察は嫌いなんだよ。でもよ、それで人を殺す程じゃねえ」
「やーな奴ッスね。こんな人に町尾の名を名乗って欲しくないッス!アタシの知ってる町尾さんはいい人だったッス!」
マコは思い出を汚されたようだ。マッチョ・ストロング……それが本名である方が、いくらかはいいのかも知れない。
「被害者は公園によく足を運んでいました。あなたも、ジョギングコースとして二日に一度は通る。何度か顔を合わせていたのでは?」
裁判長の問いかけに、少し考えてからマッチョは答える。
「……まあ、そりゃな。すれ違ったり、ベンチでくつろいでるのを見かけたりはしたよ。でも、だからって特に気になんかしねえ。あいつ今日もいるな、って思うくらいだ」
「では、被害者との関係について証言してもらいましょう」
証言・被害者との関係
被害者のことは知っていたが、公園でたまに見かけるくらいだよ。
話をしたことはないね。挨拶さえしたことないぜ。
あっちだって、マスクを着けた怪しい男なんて声もかけたくないだろ?
つづく

0