メンタルに優れたゴールキーパー

@ジャンルイジ・ブッフォン
ブッフォンは、まさしく「ゴールキーパーになるべくして生まれてきた」と言えるのかもしれない。
何といっても家族は全員がアスリート(父母はともに陸上競技、そして2人の姉はどちらもバレーボールのオリンピック選手)であり、そして親戚は1962年チリW杯でイタリア代表のゴールマウスを守ったロレンツォ・ブッフォンという血筋なのだから。
フットボールにおける最初のステップはフィールドプレーヤーとしてであったが、この頃から得点を決めるなど素材の違いを見せつけ、12歳のときに1年間だけゴールキーパーをやることとなった。
1978年生まれの彼が12歳・・・つまり母国でのW杯が開催された年でもあるのだが、このときにカメルーン代表のゴールキーパー、トーマス・ヌコノのプレーに釘付けになる。抜群の反射神経を活かして幾度もピンチを救う姿に共感を覚え、本格的にゴールキーパーを志す決意を固めるのだ。
ACパルマのゴールキーパーコーチ、ブルゴーニ氏の下でトレーニングを積んだ彼は持ち前の運動能力とひたむきな努力が実を結び、なんと17歳でACミラン相手のセリエAデビュー戦に出場という快挙を達成する。
キャリアの途中では、イタリアサッカー界全体を巻き込んだ「カルチョ・スキャンダル」や2005−2006シーズンでの大怪我(肩)など決して順風満帆とは言えないものの、スキル・戦術・メンタルどれをとっても「世界ナンバー1」の称号に偽りはない。
特に2005年シーズンの怪我は、翌年にW杯を控えた大事な時期ながら、不断の努力でチームの優勝に貢献した。ゴールキーパーのコンタクトプレーは緊迫したシーンで発生することが多く、キーパー自身も怪我のトラウマがなかなか離れない選手もいるものだが、それを一切感じさせない彼のプレーに、メンタルの強靭さを感じずにはいられない。

6