(二〇〇七)十二月丗日(日)曇一時雨
小晦日(こつごもり)の日記を大晦日(おおつごもり)の夜の電車で思い返しつつ書いている。思い出し得ることを記して見ようと筆を執るのである。
手ずから作った弁当をリュックに入れて電車に乗る。電車では昨日の分の日記を付けていた。
店に着き十時開店。阿部氏の腰痛も幾分良くなっている様である。客は絶え間なく続いたが、休憩は常の如く二時間ずつ取ることが出来た。
魚壮に行き鰤かま、身欠鰊、北海道産子持柳葉魚を買う。柳葉魚は「極上」というレッテル通りに廿尾で一二八〇円の値段であった。所謂本物である。
休憩はモスバーガーに行き日記を付けていたが、疲れが溜っているのか少々仮眠。
仕事に戻り、八時の閉店までに八十人来店。阿部氏は今日で仕事納めなので、お互いに良いお年を、と声を掛けて店を出る。
帰途、東十条商店街の天麩羅屋で、掻揚と生蕎麦を買う。明日の年越蕎麦用である。
十時前アパルトマンに戻り、ピーマンの肉詰を作り、鰤のかまに塩胡椒を振ってグリルで焼いた。余りにも旨く、暫く箸の動きが止まらなかった。ピーマンの肉詰も韮が入れたので、旨味が増し幾度も舌鼓を打った。その後、鰊も焼いて食べ、安いながらも何と贅沢な食卓か、と莞爾とした。
この日記を書いている大晦日の今となっては、いつ寝に就いたのかどうか定かではないが、寝巻を付けぬまま目の覚めた翌朝、つまり大晦日の今日の朝に己の姿を見て、また飲過ぎたのであろうことを自覚した。