銀杏。
それは臭い。しかしなんとも言えず美味なのである。
小学校の低学年だった頃だろうか。家族で銀杏拾いに行った。というかたぶんどこかに行った時、たまたまたくさん落ちてる場所を見つけたんだと思うが。当時そんなものの存在すら知らず、まるでうんこのその臭いに逆に興奮し、おもしろがってスーパーのビニール袋いっぱいに拾うのだった。家族4人で拾ったので相当な量だったと思う。
それを持って帰り、周りの身?の部分を掃除した親は本当に大変だっただろうが、俺はその臭さが家中に充満することで逆に興奮するのだった。まぁそんなに臭いものが美味いなんて思いもしなかったが、煎った銀杏の殻を割ってもらって食べたところ…美味い…。臭いっちゃまだ臭いし、ちょっと苦いし、なんとも微妙なこの味…。い…一体何なんだーっ…!!!
という感じでそれ以来、家族の中で銀杏好きのキャラになるのだった。
フライパンなんて触ったことないのに、見よう見真似で、一人で銀杏を煎っていた時に事件は起こった。どれくらい煎ればいいんかな〜、と思っていたらキュ〜キュ〜言い出し、パーンッ!と弾けて飛んでった〜。あ、飛んでった〜。…うわっ!となった瞬間、銀杏達が弾け出したのだった。恐ろしくなり、どうしていいかわからずあたふたしていた所にラップ音を聞きつけたおかんが登場した。
「あんた何してんの!?」
「え、銀杏煎ってんねん…」
「そんなもん蓋せなあかんやないの!そんなもん!」
「あ、そうか…」
そんなこんなで銀杏の煎り方をマスターしたのだった。失敗は成功の元である。
大量の銀杏を前に俺の銀杏ライフはスタートした。小学校から帰ってはよく銀杏を食べたものだ。特に友達にも言わず、一人で勝手に銀杏が流行っていた。しかし銀杏も底をつき、その後家族で拾いに行くこともなく、時々天津甘栗と一緒に夜店なんかで煎ったのを売ってるのを食べたり、茶碗蒸しに入っているのを食べたりで俺は大人になっていった。銀杏が自分の中で流行りまくっていたことも忘れて。
しかし、先日とある夜店で銀杏に出会った。というか再会した。煎ってるのを買い、食べたところ、やたら美味いことを思い出した。生のやつも売っていたので、家で煎って、焼酎に合わせて食べればええ感じやろな〜と思い、買って帰ることにした。するとその夜店の店頭に「銀杏の簡単な煎り方」というような紙が貼ってあり、「厚手の封筒に銀杏を10個程入れ、塩を振り、2、3回折って蓋をして、電子レンジで1分」と書いてあった。なんて簡単なんだと、早速家でやってみたところ、なんて簡単なんだ!と。全くええ感じに出来上がるし、火を使わなくていいから面倒じゃない。注意点としては、レンジにかけ、まさに1分くらいで弾け始めるのだが、殻を剥くのが面倒臭いから全部弾けるまでやろうなんて思うと、さすがに封筒を突き破り、ほとんど爆発状態で食えたもんじゃないというのと、掃除が大変なので、1個か2個弾けたらもうレンジを止めるという点です。
その点をふまえて、改めて楽しい銀杏ライフを送りましょう。
そんなわけで明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますm(__)m

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