また山梨に行ってきました。 例年だともっと紅葉が進んでいるのだけれど、今年はちょっと色が悪い。猛暑のせいだったのでしょうか?(2回前の記事と同じ場所の写真です)。でもやっぱり季節はかわって行く。今週の東京の寒いこと!(寒いのは好きなんですけれど)。
ちょっと日常から離れると、読書も余計に進みます。今週も読んだのですが、記事の穴埋めに読書メーター。10月は「大当たり」の本は無し。「当たり」は4冊・・かな?
10月の読書メーター
読んだ本の数:32冊
読んだページ数:10269ページ
みぞれ (角川文庫)人生を積み重ねた人ほどズシンと重く感じてしまう小説集。例えばホラーとか猟奇小説なんかの重さは自分は蚊帳の外から覗いているという立場にいられるのだけれど、すぐ隣にありそう、じゃなくあるに違いない重さがちょっとしんどかった。11の短編が皆苦いわけではないのだけれど。
読了日:10月30日 著者:
重松 清
品川の騒ぎ―酔いどれ小籐次留書 青雲篇 (幻冬舎時代小説文庫)短編と対談と(シリーズをおさらいするためなら)既刊解説だけでもよかったかな・・と。時代小説になじみがなくてこれから「小籐次」さんを読む方には良いかもしれません。
読了日:10月29日 著者:
佐伯 泰英
コカンセツ!―男子新体操系男子 (徳間文庫)私が高校生だった時(何年前だ?)の男子クラスメートもこんなもんだったのかしら?と思うと愉快。コミックの原作になりそうだなと思いました。
読了日:10月29日 著者:
南々井 梢
無法地帯―幻の?を捜せ! (双葉文庫)筋自体はこんがらがっているようで単純。登場人物のそれぞれのオタクぶりとハチャメチャぶりで筋はまあいいか・・という気に。そういえばうちにもなんだかわからん怪獣プラモいっぱいあったなぁ・・あれどうしたんだっけ?!なんて(笑)
読了日:10月27日 著者:
大倉 崇裕
胸の振子 妻は、くノ一 8 (角川文庫 か 53-8)彦馬と織江、次の七夕には対面できるのでしょうか?星降る夜を感じさせるちょっと他とは趣の違った展開が楽しみです。
読了日:10月27日 著者:
風野 真知雄
もう切るわ (光文社文庫)最近とても気になる作家さん。タテマエというのではなく生きていく術として心の内に閉じ込めている感情を、スルリと普通のことのように浮かび上がらせてしまう。現実にもありそうで、でも少し歪んでいて。本書の「私」も「あたし」も超えてしまった感情をこうするしか守れなかったんだろうか、これは小説であるけれどリアルなものも感じてしまうところがちょっと怖い。
読了日:10月25日 著者:
井上 荒野
おれっちの「鬼平さん」―池波正太郎「鬼平犯科帳」傑作選 (文春文庫)山本一力さんが選んだ鬼平犯科帳のベスト6。改めて読んでみると不思議・・かなり以前に読んだものなのに筋を覚えていたこと。「狐火」は私も好きな話です。池波さん急逝で鬼平犯科帳には未完だった巻がありますが、続きをどなたかが書くのなら誰だろうな、と時代小説を読むと勝手な楽しみで時々思っていました。山本さんの巻頭の講演内容や解説を読んで、山本さんが書かれるのも読んでみたいかな、と。鬼平犯科帳をまた読み返したくなりました。
読了日:10月24日 著者:
まとい大名 (文春文庫)火消しは江戸の花形職業とはいえ、物語はこの仕事の内側を丁寧に淡々となぞっていく感じで、思ったより地味でした。仕事に命をかける男と家を守る女。逆のようですが意地をもかける男の色気と、見守る女性の矜持を感じました。山本さんらしい安心して読める一冊。
読了日:10月24日 著者:
山本 一力
警官倶楽部 (祥伝社文庫)うーん、面白いのだけれど、興味ある登場人物が多すぎて(実は主人公より面白そうだったりする)少しもったいない感じ。オタクのベクトルってエネルギーがあるのね、続編ができそう・・と思ったら、他作品にも登場している人がいるとか。大倉さんの本また読んでみようと思います。
読了日:10月21日 著者:
大倉 崇裕
階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)皆から冷たい目で見られ、お荷物扱いになってしまった廃部寸前の軽音楽部。規則を振りまわす嫌味な教師、物分かりの良い校長・・・・など登場人物もストーリーもお約束通りなんだけれど、こういうの嫌いjじゃないです。スピード感があって映像が目に浮かびます。配役は誰がよいでしょ?特に**先生が!
読了日:10月20日 著者:
越谷 オサム
つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)静かで淡々とした物語なのに、人それぞれの心の中には時々沸き起こるザワーっとした瞬間の感情。雰囲気を感じる物語の一番の妙は題名だと思います。「つむじ風食堂の夜」。
読了日:10月19日 著者:
吉田 篤弘
被害者は誰? (講談社ノベルス)貫井さんらしくないと本屋さんでぱらぱらとめくって買わなかったものでした。でも貫井さんの他著作はほとんど読んでいるので購入。ユーモアミステリー調で軽く読んでしまいましたが、ちゃんとだまされた部分も。
読了日:10月19日 著者:
貫井 徳郎
恋いちもんめ (幻冬舎文庫)恋敵あり逆境あり、はらはらしながらでもお約束通りの江戸市井人情恋物語。宇江佐さんらしい気楽に読める一冊。
読了日:10月19日 著者:
宇江佐 真理
好評の「忙しい人のための作り置き」レシピを集めました。 (オレンジページブックス)これで350円は料理本としては本当にお買い得。しっかりと作れるものが無駄なページなく掲載されているので保存版の一冊です。
読了日:10月17日 著者:
月と菓子パン (新潮文庫)プロの文筆家の文章を「作文みたい」と評するのは、悪評になってしまうのかもしれませんが、あえて「作文ってこういうものよ」と作文書きに悩んでいる小学生にも読ませてあげたい。ごく普通の日常にあふれている大切なものをちゃんと見る目があれば、このような自然な文章が出てくるのでしょう。こういう作文が書ける毎日を送りたいな・・って思います。誰にでも、今と全く同じ明日でも、感じられる日常。豆を煮ようと思います。
読了日:10月16日 著者:
石田 千
布石―吉原裏同心〈13〉 (光文社時代小説文庫)幹次郎さんの五七五があまり上達していないのも、会所の御用が次々と降りかかってくるからね・・と思いつつ、いささか強引な展開にもみえた今回。ちょっと他シリーズと違う布石であることを望みます。
読了日:10月15日 著者:
佐伯 泰英
独断流「読書」必勝法 (講談社文庫)サイバラさん、開き直り方が力入りすぎな感じでちょっと敬遠していたのですが、彼女の「しょーもな」い挿漫画で「ふぇえ、こうきたか」と書いている清水先生が面白い。「白樺派ってのは当時の不良セレブって奴だし」なんてついクスクス。ヒースクリフというと荒涼たるススキの丘で風に吹かれているベートーベン(音楽室にあった写真のね)がイメージに浮かぶ私には結構面白く読めました。反論もあるけど(笑)
読了日:10月15日 著者:
清水 義範,西原 理恵子
冬景色―薬研堀小町事件帖 (学研M文庫)4年前刊行のこれが最終巻だとすると、なんだかとても中途半端。無理やり終ったようにも感じます。短編としては悪くないのですが主人公の周りのお話なので。。
読了日:10月12日 著者:
藍川 慶次郎
薔薇くい姫・枯葉の寝床 (講談社文芸文庫)私小説とか耽美文学とか同性愛小説とか・・ジャンル分けするなら「森茉莉的」というしかない美意識に満ち満ちている1プラス2篇の小説。妄想と想像力と欧州贔屓で作り上げられた退廃の美しさは、非常に好き嫌いが分かれると思いますが、三島由紀夫氏が絶賛したのは納得。彼女は「そこ」から一生出ようとはしなかったけれど。
読了日:10月12日 著者:
森 茉莉
The Quest For History 数字でわかる お江戸のくらし少し前に読んだ杉浦 日向子さんの「一日江戸人」と共通するところがいくつもありましたが、また違った切り口で再確認。お江戸時代小説の虚実が知れて面白かったです。たとえば「豊島屋」って立ち呑み屋さんだったのね!なんて。
読了日:10月12日 著者:
紅葉の坂―薬研堀小町事件帖 (学研M文庫)短編なのでちょっとした間に読めます。千佳さんの気持ちが少し他の人に向きそうな兆しが良かった・・と思うのですが。今のところあと一巻なんですよね。。
読了日:10月11日 著者:
藍川 慶次郎
聖女の救済2時間ドラマのような展開。大筋は予想どおりですが、おなじみの登場人物が意外なところをみせてくれたりして、サービスポイントもあり。文庫だったら一気に読めたでしょうが、単行本は重いのが難点。。時間がかかってしまいました。
読了日:10月11日 著者:
東野 圭吾
萩の露―薬研堀小町事件帖 (学研M文庫)藍川さんを読んでみようということでデビュー作のこれを選んでみました。シリーズ最初ということで最初は解説っぽい内容が多くて、続けて読む気にならないかも・・と思いましたが3話目ぐらいから主人公の千佳の聡明さや美しさが際立ってきて、少々ブラザーコンプレックスなところが気にもなって続きも読む気になりました。藍川さんはプロフィールをほとんど公開していない作家さんですし(私が知らないだけかもしれませんが)、ここ2年ぐらい著作が出ていないのでちょっと気になっています。
読了日:10月08日 著者:
藍川 慶次郎
今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)澪さんはじめ、主要登場人物それぞれに心惹かれる物語があって次回が楽しみになります。
読了日:10月08日 著者:
高田 郁
君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)単なるルサンチマンではないのか。最初の独白っぽい展開でまずそう思い、ホリガイの友人とのかかわり方の歯がゆさは、弱い自分への諧謔ではないのかと感じていました。でも強さって何だろう、屈していても誰かの心に寄り添える力が残っているならば、「強い」と形容できなくても立ち上がれるんだと思わせてくれました。津村さんの文章がそうであるように。
読了日:10月06日 著者:
津村 記久子
ちょんまげぷりん 2 (小学館文庫)「衣食住足りて」いるはずなのに何かを忘れてしまった8年後の友也。忘れていたものを取り戻させるためにまた「なにか」が采配をふるって安兵衛さんの時代へ彼をスリップさせる。まあそこでも一筋縄ではいかない展開になるわけですが、あいかわらずのおとぎ話でおちがついて。友也くん、歴史をもう少し勉強していたら・・と少し思いはしましたが。。
読了日:10月05日 著者:
荒木 源
パリ流 おしゃれアレンジ! 自分らしく着こなす41の魔法日本語の「カワイイ」が発信された一つの原点ともいわれている 米澤さんのイラスト、とてもお洒落でキュートで大好きです。若い人向きとはいえ女性はおしゃれは死ぬまで大事って思っているので、イラスト目当てでもこの本買ってみました。娘がいたら読ませたい(笑)。
読了日:10月05日 著者:
米澤よう子
ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)恋の始まりが、「ヤルこと」への興味であったり衝動であったり、そのうえ不純で不道徳で・・としたら、その恋は許されるものになるのでしょうか。落ちる、堕ちる、墜ちる、オチル。確かに恋はするものじゃないことは、知っている人は多いけれども。 幼いからこそ自分の中にある「どうしようもない何か」に気付けないこともあって、無知なまま「おちて」しまうことがあったとしたら・・。結果が小説的に過ぎる気はしますが、妙にリアル。独特の比喩が(時には唐突にさえ見える)読んでいる自分の価値観を少々揺らせた感もあり。
読了日:10月05日 著者:
姫野 カオルコ
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)先入観無しに物語をドキドキしながら読み進むのも良いですが、この下巻途中にある「解答用紙」のように、ある時点で「さて犯人は誰でしょう?」というのも面白いです。自分の推理と、作者の決着の付け方との一致点や差を楽しんで読み終わりました。ミスリードの伏線は少し多かったかしら?と思いますが、とかく「何でもアリ」のホラーミステリーの割には決着がすっきりしていたようです。登場人物すべてに感情移入して読んでみると見えてくるものが・・・
読了日:10月04日 著者:
辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)これは「学園ホラーサスペンス」なのでしょうか。仕掛けがあると聞いたので注意深く読んでいたのですが、ちょっと冗長。視点を変えているのはわかるのですが、状況説明に重複も多く(もしかするとこれも作者の意図?)4分の1は短くなるようにも思います。スピード感が損なわれているように思うのは、上巻のみを読んでの感想です。でも、先が読みたくてたまらない。何冊か並行して読むのが私の読書なのですが、間をおかず下巻へ・・
読了日:10月02日 著者:
辻村 深月
ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか (シリーズ・哲学のエッセンス)「私」を主題にしたことがウィトゲンシュタインが何時でも新鮮な関心を持たれる理由なのでしょうし、それぞれの思索者が新しく論考する場合の帰結の方向を暗示してくれさえするように思えるのです。「彼の独我論」を成すための論考でいうところの「言語」をキーにしてウィトゲンシュタインを解説した良書だと思います。何度も読み直し、やっと「読了」という感じですが、著者の結論に少し感動。
読了日:10月02日 著者:
入不二 基義
ひとつ灯せ―大江戸怪奇譚 (文春文庫)不思議譚、怪異譚は数あれど、魅入られて引きずられていくものの怖さがじわりと感じられる一冊。宇江佐さんの小説としては少々毛色が違っています。此方と彼方の間の闇は恐ろしいのか甘いのか・・江戸の夜の暗さ、影の揺らめきが最後まで漂っていました。少し怪談上級者向け?とも思いますが、文章は平易。それにしてもこの種の本は読み終わるのに時間がかかるのは何故。。
読了日:10月01日 著者:
宇江佐 真理読書メーター