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2005/4/29

ヴァチカンと金融  宗教・思想・哲学・文学・芸術
初代ペテロから今日のヴェネディクト16世に至るヴァチカンの歴史の中で、金融に関わる
といった大きな変節を迎えたのは1870年であると言えるでしょう。

この時代背景は、オーストリア、フランス、スペインに国家を分断されていたイタリアでは
1848年に民族主義によるミラノでの民衆の暴動が起こり、愛国の革命軍がヴァチカン
を除いて1866年にイタリア統一を果たしました。 ヴァチカンは籠城作戦で対抗します
が、広大な領地を奪われ法王の収入が激減し、金銭的に困窮していた状況です。

その時、窮地に立つローマ法王に融資を申し出たのが、ユダヤ人のロスチャイルドで、
当時のお金で20万ドルという巨額な物で、ヴァチカンの金庫はロスチャイルドのお金で
占拠されました。

これは、1860年に革命軍によりナポリが陥落した際、ロスチャイルドのナポリ家も命から
がら逃げ出していましたが、ローマ陥落の1870年にロスチャイルドのパリ家がイタリア利
権を手放すまいとヴァチカンとビジネスを展開したものでした。

その後、ロスチャイルドの入れ知恵により、ピオ9世は投機を学び、後継者のレオ13世
はヴァチカン内部に「宗教活動協会」と呼ばれる事務所を設立しました。 
一般にヴァチカン銀行と呼ばれるものです。 Instituto per le Opere di Religioni

1896年には、ミラノの守護聖人アンブローゼに因み、カトリック教会の手で、ミラノに
「アンブロシアーノ銀行」が設立され、以後ヴァチカンとは密接な関係をもちます。

アンブロシアーノ銀行は、世界各地の幽霊会社に不正融資を行い、また兵器メーカー
やポルノ出版社への融資も明るみにでて、1982年6月18日には、ローマ法王の銀行家
として知られたアンブロシアーノ銀行のロベルト・カルヴィ頭取がロンドンで首吊り死体と
なって発見されるスキャンダルや、1986年3月21日にはヴァチカン銀行の財政顧問で
あったミケーレ・シンドーナがイタリアの刑務所で青酸カリによる自殺、この両銀行の黒い
投資を調査しはじめたイタリア当局の調査官ジョルジョ・アンブロゾーリが自宅前で銃弾
4発を打ち込まれ暗殺された事件がありましたが、このシンドーナがシカゴ・ギャングに
依頼した犯罪として、牢獄にぶち込まれていたものでした。

このカルヴィ頭取暗殺事件は、ローマ法王庁とイタリア政府を揺るがした大事件となり、
巨大アンブロシアーノ銀行は倒産するという深刻な金融事件に発展してゆきました。

司法当局は、マフィア関係者4人を頭取の殺人罪などで正式起訴し、今年の10月か
ら公判がはじまるようです。

今日、ヴァチカンの投資顧問は、ロンドンのロスチャイルド銀行、ハンブローズ銀行、
クレディスイス銀行が担当しているようです。

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2005/10/26  8:38

投稿者:alice-roomさん
最初は全然知らなかったので、非常に興味深かったです。「バチカン・ミステリー」のこれに関連して読んでみました。

http://library666.seesaa.net/

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