2009/11/1
マキアヴェリ -18 君主編-1 マキアヴェリ
私がここに書く目的が、このような事に関心を持ち、理解したいと思う人にとって、実際に役立つものを書く事にある以上、想像の世界のことよりも現実に存在する事柄を論ずるほうが、断じて有益であると信じる。
古今東西、多くの賢人たちは、創造の世界にしか存在し得ないような共和国や君主論を論じてきた。 しかし人間にとって、いかに生きるべきかという事と、実際はどう生きているかという事は大変にかけ離れているのである。
だからこそ、人間はいかに生きるべきか、ばかりを論じて、現実の人間に生き様を直視しようとしない者は、現に所有するものを保持するどころか、全てを失い破滅に向かうしかなくなるのだ。
何故なら、何事につけても、善を行おうとしか考えない者は、悪しき者の間にあって、破滅せざるを得ない場合が多いからである。
それ故に、自分の身を保とうと思う君主は、悪しき者であることを学ぶべきであり、しかもそれを必要に応じて使ったり、使わなかったりする技術も会得すべきなのである。
1
2009/11/1 11:55
投稿者:ヌマンタ
悪を否定することで、自らの善を誇りたい輩なら数多おりますし、戦争を否定することで平和が実現するとの理想論に陶酔するものも絶えませんね。連中には悪から学ぶという発想はないでしょうねぇ。

