・・天が味方した。青梅は夕方まで曇りで降水量は0と出た。6時間先の雲の動きでも多摩地区はうす雲がかかる程度。これならまた塩船観音へロングライドできる。思い立ったが吉日。そそくさと準備してHayabusaで乗り出す。だいぶ乗り込んだが不具合はひとつもない。すばらしいクロスバイクだ。
・・多摩サイへあがるのも今回は最短でいった。石田橋が目標。城山の前の道は鬱蒼として魑魅魍魎がいそう。夏はよくマムシがでるそうだ。ここを通ってヤクルトの研究所。日野バイパスの石田橋から多摩川の土手にでる。・・時間を短縮する為にフロントギアの大きさを3にあげた。これで足は重くなったがスピードはでる。羽村堰のあたりまで一気にいく。うす曇りの空はなんとかもちそうだ。羽村堰の手前で奥多摩街道にでるが、ここは車が多いので横断し新奥多摩街道へ早目にでるとよい。この辺も迷路の道でなかなか出られない。裏道をさがして走る。ここさえクリアすれば小作の駅にでて河辺は近い。・・前回手に入れた地図で河辺駅から北に真直ぐ行けば塩船観音までいける。今日はなるべく早く塩船に行く。はやくツツジが見たい。
・・河辺というところは想いが深い。ずっと昔ここで働いていたことがある。ここで出会った子どもたちのことは今でも鮮明な記憶がある。あの子達どうしているだろうか。教え子の中にひとりとても好きな子がいたが。
・・細い道をいって春日神社というところに出た。ここで道に迷った。3人の子連れの奥さんに聞くと、やはりとても親切に教えてくれる。子連れの奥さんというのは、話しかけて何か胸につーんと来るものがある。長く会っているとほんとに涙がでそうになる。・・振り切って、ありがとう。こうして塩船観音をめざす。・・またやってきた。山門の入口で三百円を払う。あ、なんか美人だ。受付でチケットを手渡してくれた娘さんは、なんか美人。好みのタイプで、もっとまともに出会っていたら相思相愛の仲になるんではないか。目と目が合って向こうもそう思っていたようだ。笑顔をもらった。
・・塩船観音は真言宗醍醐派の別格本山。名の由来は行基だという。歴史はずっと古い。白比丘尼が人魚の肉を食べて不死となりこの地にやってきて千手観音を納めた。・・不死というのはぞっとする。・・ともかくこの塩船はぞっとする。
・・雨はない。人は多い。船の形の地形を右側から舳先の方へと上る。船底の池の向こうのツツジがマリモの様にくすんでいる。山の上には千手観音像がある。そこからの見晴らしがいい。こういう船の舳先の守り神というのは、たしかエジプトのイシス女神ではなかったか。ソロモン王の頃からフェニキアの船団がインド洋を越えマラッカ海峡を越え、このヤマトの列島にもやってきた。船の守り神はイシス。・・塩船の千手観音はイシスだったかもしれない。
・・赤いツツジが先行して、今は白いのがすこし、それと紫のツツジが一際花盛りになっている。紫というこれもフェニキアの縁か。
・・写真を撮りながら舳先の山から下りていく。くねくねの道を行くと、突然しゅるしゅると道の上を動くものがある。う、蛇だ。思わず声をあげた。蛇体が妙に濡れて光っている。虹色のようにも見えたのは、周囲の花のせいだろう。すぐに花畑の中に消えていった。・・蛇をみるのは縁起のよいこととしておこう。

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