僕は23歳の時からファルトボートのリバーツーリングを始めて、海外の川に行くようになったのは27歳から。遅咲きです。この時、決めていたことが2つ。1つは自分の小遣いの範囲でやること。もう1つは正規料金で行い、賄賂や融通料金は払わないというものでした。
小遣いの範囲。当時、いろいろ遠征をやる人にリサーチしましたが、目が飛び出るようなお金をかけている人がいました。お金をかけることは悪いことではありませんが、自分でまかないきれないと、寄付やスポンサードに頼らなければなりません。そうすると余計なことに気を使わなければなりません。時代は不景気に入り、資金集めはパワーがいり、効率的でないのは明らかでした。自力でやるなら小遣いの範囲。具体的にいうと、海外3週間の旅で10万円です。これで充分です。もちろん航空券の料金込みです。
賄賂はけっこうアジアでは効きます(笑)。出来なさそうなことが、お金を払うとできてしまうことは多々あります。僕の基準は、地元民の人が払う料金がいい、払うにしてもほんの少しの上乗せのみ。それ以上は払わないというもの。シッカリ交渉すれば、これで出来ます。ただ、語学力が必要。逆に語学の習得には時間、パワー、資力投入を惜しまない。このようなスタイルでやってます。
以前、僕の遠征には1回100万円ぐらい使ってるのでは?と勘違いな質問を受けたことがありますが、実態はこんな物です。質問を受けた時、「うん」とも「違う」とも言いませんでした。僕のことをお金持ちと勘違いしてくれたことがなぜか嬉しく、そのイメージを崩したくなかったからです。

年末にタイに行ったときの1泊目の宿です。一泊500バーツ(約1500円)。学生さんなら70−80バーツの宿もあります。カヌー旅の時はテント泊が増えるので、さらに平均宿泊費が安くなります。
「お金がないから」は旅を諦める理由にはなりません。さらに言うと、「時間がない」も行きたい旅に出れない理由にはなりません。「時間がない」人はエリートサラリーマンか売れっ子作家ぐらいです。アメリカの大統領でさえあんなに長い休暇を取るのですから。
「何
とかなる」と信じ、感性に従って動き続ける。 新浪剛史

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