新型インフルエンザの流行に伴って、感染症や予防接種に対する関心が高まりました。今日はちょっとお堅い話。
現在日本の3大死因はガン、心疾患、脳卒中ですが、戦前は例えば昭和5年を例に取ると胃腸炎、肺炎、結核です。全て感染症です。戦後、公衆衛生の向上(上水道の普及は消化器系感染症を画期的に減少させた、予防接種も大いに貢献)、医療の発達などの要因で感染症はぐっと減少しました。
反面、感染症への関心は一般の人の間では、希薄になっていたようです。ところが10年ぐらい前から医療の世界では逆に感染症の関心や話題が高まっていました。理由はいくつかあります。新興感染症(1970年以降に現れた今までなかった感染症=エボラ出血熱、SARS、O-157など)と再興感染症(昔からある感染症だけど、再び流行の兆しのある感染症=マラリアや結核など)の出現。アメリカの9・11や炭疽菌事件以降、この周囲も神経質になっています。
ワクチンの予防接種も僕らが子供の頃から比べると、大きく様相が変わっています。昔はワクチンの予防接種は義務で集団接種が基本でした。今は勧奨で、個別接種。かかりつけの医療機関で、よく知った先生から接種してもらってます。
インフルエンザの流行で、その予防が励行されています。手洗い、うがい、それと咳エチケット。咳エチケットの習慣は90年前にスペイン風邪が流行した時に、時の内務省(現厚生労働省)が普及に努め、定着した習慣です。今一度、感染症予防の習慣を見直しましょう。
適
切に恐れる 寺田寅彦

0