その昔、オーディションイベントが流行った時代のこと。(・・もう30年も前だから本当に昔のことなんだ。)
自分も好きで歌作りをしていて、何回かエントリーしたことがあった。「世の中は広い」とはよく言ったもので、とてつもなく個性的な人間が山ほどいて驚いた記憶がある。
そんな中で、秋田の田舎者がやたらヤワな歌を手に提げやってきたから、「なんだこいつ」という事になった・・かどうかはわからないが、その中の一曲を、主催したヤマハの担当の方から「著作はヤマハに移すという条件で、スタジオ録音してみないか?」と、もちかけられた。
ただのスタジオ録音では有るけれど、第三者から自分で作った曲が”注目”に値するとプラス評価された事が至上の喜びだった。電話をもらった私はは一つ返事で快諾し、束の間のミュージシャン気分を味わって見ることにしたのだった。当時21か22歳だったと思う。
夢見心地で指定された日時に仙台駅まで出向き、車に乗せられて着いたところが「仙台。ヤマハ。”かだん”。」のキーワードが交錯する場所だった。当時、何と言う施設かも地名も聞かずに乗せて行かれたので未だにわからない・・。
ただ若い自分には、見るも聞くも初めての立派な集合スタジオだったようにうっすらと記憶している。(録音風景にもエピソード満載だったが、また次の機会に)
後にこの”かだん”という言葉がずっと気になり頭の隅っこに留まることになった。招待録音がよほど嬉しかったのだろう、その”かだん”という言葉を思い出す度に脳裏一杯に当時の記憶がよみがえり、録音風景や小さな物さえも鮮明に再生される。
実は最近、何気に検索していたら「仙台・ヤマハ・花壇・」のキーワードが一致したものだから、おお喜びしているところだ。う〜ん、そうかあ!”かだん”は地名で青葉区「花壇」なのか!長い間つっかえていたものがすーっつと降りていった気がした。
その思い出のスタジオ録音をしに行った時に、一番町のヤマハで出会ったギターがこの「GibsonJ−45(1970代のスクウェアショルダ)」。以来ずっと一緒のギターだ。初めて手にした時の感動、木とニスの匂いは忘れられない。どちらかといえばこもり気味の音色で、薄いオブラートに包んだような感じがするが、反面ジャラジャラと太い。6本の弦がそれぞれに主張する強さもある。
その後、糸巻の甘さが気になって何度か交換したが最後にはオリジナル同型に戻している。
http://www.wadakanban.com/nikki_04.6.12.htm
