週末、天保山サントリーミュージアムで開催中の「純粋なる形象/ディーター・ラムス展」鑑賞。1955年以来、ブラウン社(BRAUN)において40年以上にわたり500を超える製品をデザイン・監修してきたディーター・ラムスに焦点を当てる興味深い展覧会。
ブラウン社といえば、個人的にも愛用している電動髭剃りや電動歯ブラシを思い浮かべるが、展覧会ではデビュー作となるラジオ・レコードプレーヤー:SK5(通称:白雪姫の柩)を筆頭に、卓上ライターなど今でも十分通用する洗練されたデザインのプロダクトが多数並んでおり、その商品の多様さには驚かされる。
ラムス(ブラウン社)のコンセプトは、「Less but better」(より少なく、より良く)という言葉に最もよく表れている。余計な装飾を排除し、シンプルで分かりやすい商品開発を突き詰めるその姿勢は、まさに機能主義そのもの。デザイナーと技術者の協働作業を重視するその姿勢も印象的。
現代の複雑性・多様性を受容する時代から見ると、すでに過去の産物とのイメージもあるが、洗練された美しさに理屈は無用と言わせるほどの優れたデザイン性を持っており、一見の価値あり。
最後に、展覧会でも謳われている、ラムスの考える「良いデザインの条件」を挙げておく。
良いデザインの10カ条
良いデザインとは、
1.革新である
2.実用をもたらす
3.美的である
4.理解をもたらす
5.謙虚である
6.誠実である
7.長命である
8.最終的にディテールへと帰結する
9.環境への配慮とともにある
10.可能なかぎりデザインを抑制する
「製品のデザインには、そのデザイナーが人間というものをどう見ているかが表れる。デザイナーが人々を見つめるからこそ、人々はリビングルームに置いても良いと思うのだ。」(by ディーター・ラムス)
チラシ
SK5/白雪姫の柩

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