地動説(コペルニクス革命)、進化論(ダーウィン革命)、精神分析(フロイト革命)に続く、人間存在を再定義するものとして「クラウド革命」なる特集記事が組まれていた。
単体の存在から相互に繋がる情報の共有体へ、技術の進化による「第4の革命」が人間の定義を覆す
という、非常に興味深いテーマ。
コペルニクス(1473-1543)以後、それまでの地球中心の宇宙観に太陽中心の宇宙観が取って代わり、人間を宇宙の中心から追い出した。ダーウィン(1809-1882)は、すべての生物種が自然淘汰によって共通の祖先から進化してきたことを示し、人類を動物界の中心から追い出した。そしてフロイト(1856-1939)以降、私たちは精神も無意識の産物であり、抑圧という防衛機制に影響されることを理解することになった。
つまり、私たちは宇宙の中心に位置する不動の存在ではなく(コペルニクス革命)、他の動物たちと切り離された別個の存在でもなく(ダーウィン革命)、自分自身を完全に理解できる純粋な合理的精神などでは決してない(フロイト革命)。
そして本記事の主題である「第4の革命」として、50年代以降のコンピューター科学と情報通信技術に着目。そこでは自分自身を単体の存在ではなく、相互に結びついた情報的有機体「インフォーグ」と見なすようになった指摘する。
さらに、存在の基準が、「物理的に不変かどうか(古代ギリシャ)」「認識可能かどうか(近代哲学)」ではなく、「相互作用の可能性があるかどうか」にあり、バーチャルのみの相互作用でも構わないと主張。
「いつでもどこでも」「何でも何かにつながる」という、某テレビCMでお馴染みの状況が現実のものとなり、こちら側(アナログ、有機物、オフライン)と向こう側(デジタル、シリコン、オンライン)との境界もぼやけてしまう。そして、その結果・・・
非常に興味深い内容なので、ニコラス・G・カー著「
クラウド化する世界
」を通じてもっと突っ込んで考えてみたい。


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