言葉とは「あや・文」が変化して来たものですが、現在は心のあやが乱れたので 皆の魂しいが変に成っているのです。
言葉を本来の処に戻さないと 智恵も受け継ぐ事が出来ないのです。
マントラとは「言葉が 考える器」の 意味ですが 其れは日本語の「ことたま・言霊」の意味に通じるものです。
言葉は 魂しいの元なのです。
そして言葉は 36億年の「いのち」の年輪を刻んでいるのです。
其れは 40億年前 岩を溶かして 存在を始めたのです。
其の命は 現在も私達の胃の細胞として生き続けているもので、其れが「謂」の漢字の意味なのです。
2005/3/16
讜逓聖(とうていせい)
17・3・16
2000年7月22日の霊夢に、昔の文字の札が映って来た。
其れは、黒い文字と、赤い文字と、座っている人物の姿の、三つの横並びの物である。
一番目の黒い文字は、「ただしい」の意味である事が判ったが、二番目の赤い文字は、全然理解できなかった。
三番目は、聖者が座椅子に座っている姿なので、其の儘、人物である事は理解できる。
朝起きて、早速漢語林で調べて見ると、一番目の黒い文字は「讜・トウ」の篆文である事が判った。
讜は「言+黨」の組み合わせで、「言」は言葉の意味。「黨」は「尚+黒」の組み合わせで、尚は「八+向」の組み合わせで、「八」は神の気配が下るさまを示し、「向」はこいねがうの意味になる。
「黒」は、炎を燃やして上に煤が着くのさまで、黒いの意味で玄に通じ、北方を表し、暗い闇の意味でもある。
其の文字の意味を、繋いで考えると、暗い夜の北方(北・北極星)に向かって希う。神の言葉が下る。との意味になる。
それは、今朝示されて来た「讜」の文字が、「ただしい」との意味である事に黨・当たっており、字義の「ただしい」に使用されている事が理解できる。
「讜・トウ」【解字】形声「言+黨」音符の黨は、當に通じ、当たるの意味。理に当たる言葉の意味を表す。
【字義】ただしい。また正しい言葉、良い言葉。直言。 漢語林
二番目の「遞」の字は、赤い文字であり、何の文字だか判らないで困っていると、「テイ」と読むと脳裏に浮かんで来ので、「テイ」の漢字を漢語林で探して見ると、160文字が並んでおり、どれか全く判らないでいると、「さみだれ」と頭に出て来たので、今度は辞典言泉で「さみだれ」を調べて見ると、さみだれとは「次々に続く・伝える」の意味だと判明した。
其れで、今度は、漢語林で其の「次々に続く・伝える」意味のテイを探したら、逓・テイの文字が有り、調べると旧字は「遞」で、@かわるがわる。たがいに。Aかわる。いれかわる。Bつたえる(伝)。つぎつぎに伝え送る。
篆文を見ると「彳+止+虎」の組み合わせで、虎は易に通じるとある。
「遞・逓・テイ」【解字】形声。「辵+乕(虎)」音符の虎は、易に通じ、かわるの意味。かわりながらすすむの意味を表す。
【字義】@かわるがわる。たがいに。Aかわる。いれかわる。Bつたえる(伝)。つぎつぎに伝え送る。C宿場(宿場)。宿駅。伝駅。D宿場にいる車馬。Eめぐる。囲む。 漢語林
昔し郵便局を「逓信省・テイシンショウ」と言っていた様に、代わる 伝えるの 意味で、変りながら進む、つぎつぎに伝え送るの 意味である。
其れに、二番目の「遞」の文字が、赤文字であったのは、郵便局のポストや、郵便配達の自転車や車が、赤色である事と、関係が有るのだろう。
三番目の座する人物は、聖なる者の意味で、東洋の王は「座忘」の人と傳えられ、北を背にして座り己を忘れ、無為の人物の存在を現している。
宗教的に謂えば、「樹下石上」の仙人・聖者と言う事に成るであろうか。
「聖・セイ」の漢字は、「耳(聴く)+口(神の言葉)+王(首を伸ばした人の姿)」の組み合わせで、「首を伸ばして 耳を澄まし 神の言葉を受け取る」の意味になる。
其れを考えると、「遞」は意味を、「聖」は姿を現していると、考えて良いだろう。
「聖・セイ」【解字】「耳+口+王(壬)」の組み合わせ。口はいのりのことばの意味。音符の「王・壬・テイ」はせのびした人の象形。耳をそばだてて神意に耳を傾け、よくきくことのできる人の意味を表す。
【字義】@ひじり。㋐知徳にすぐれ道理に明るい人。㋑一芸一道の奥義をきわめた人。「詩聖」Aさとい。かしこい。知徳にすぐれている。B天子の尊称。また、天子に関する事物の上にそえる語。「聖恩」 漢語林
今朝の、三つの文字の現出を総合的に判断すれば、「神の言葉を正しく受け取る事を 次々に傳える人と言う事になり、仏教で言うところの「チャクラヴァルティン・転輪聖王(てんりんじょうおう)」の事であり、日本に傳えられているスメール文化の、「天津靈継ぎのすめらみこと」の事に成る。
其れは、インドの釈迦を「ブッダ」と呼ぶ事や、日本の「天皇・すめみま・すめらのみこと」、中国では「天子・極尊」として現している。
極の漢字の「亟・キョク」は、「問いつめる」の意味で、一番の智慧、天の法則・道・ダルマに、速やかに至った人物の事である。
「極・ゴク」は、「木+亟」の組み合わせであり、「亟・キョク」は、「二(檻)+人+又(枝)+口」の組み合わせで、「人を檻に閉じ込めて 鞭打って答えを出さす」との意味であり、「きわまり」の日本語に当てられている。
「亟・キョク」の漢字は「人+口+又+二」の組みわせで、「又」は手の象形。「二」は上下のわくの象形。人を一定のわくの中に閉じ込めて、口や手でせめたて問いつめせきたてるのさまから、すみやかの意味を表す。亟を音符に含む形声文字に、極・殛 などがあり、これらの漢字は「問いつめる」の意味を共有している。
【字義】一、@すみやか。はやい。Aいそがしい。あわただしい。Bつつしむ。「敬」Cいつくしむ。Dうける。(受)二、しばしば。たびたび。
漢語林より
「極・キョク・ゴク・きわめる・きわまる」【解字】形声。「木+亟」。音符の亟・キョクは、問いつめるの意味。木を付して、家屋の最高のところにある、「むね」の意味を表す。きわみ・きわめるの意味を表す。
【字義】@きわまる。㋐つきる「尽」。おわる。やむ。㋑つまる。なすすべが無くなる。Aきわめる。㋐つくす。㋑最後まで至る。Bきわみ。かぎり。果て。おわり。物事の最高・最上・最終。「極限」Cきわめて。この上なく。はなはだ。D最高の位。天子の位。「登極」E根本。天地宇宙の根源。本体。「大極」F北極星。G地軸の両極。「北極」「磁極」H陰陽両電気の出入りする所。「電極」Iむね。棟木。
国語@きわめ。書画・刀剣・道具類などの目きき。鑑定。Aきめる。とり定める。Bきめ。きまり。決定。約束。「月極」 漢語林
此の説明からすると、天地の間(空間)に存在する者が、神の言葉を前方から受け取りながら、神の守護を後から受けて、神の問いに答えを出すの意味になる。
神の問いとは、エジプトの「スフィンクス」の謎掛けと同じで、遞の「虎・とら」はライオンと同じ猫科の動物で、エジプトには虎が居ないので、ライオンが印章と成っており、其れは、日本に鳥居や鏡と一緒に「高麗獅子」として、渡って来ている。
遞は、「辵+乕(虎)」の組み合わせで音符の虎は、易に通じているとの事である。
「辶」は「辵」の略であり、辵は「彳+止」の組み合わせであり、「行くか 止まる」かを決める、占うの意味であり、易は「日(太陽)+勿(蜥蜴)」の組み合わせである。
其の「日(太陽)+勿(蜥蜴)」の組み合わせは、マヤ文化の時間の操縦士の臍から伸びる生命樹の梢に、風見鶏が止まって居り、其の下の枝には、左右に太陽と蜥蜴がぶら下げられている。
其の風見鶏は、日本で神輿の上に止まっているが、中国で皇帝の守り神である「鳳凰」とされ、皇帝が政・まつりごとを行う、大極殿は「鳳凰殿」とも呼ばれている。
其れ等の事柄を考えると、人間の根本的な潜在意識には、共通したモノ・世界が潜んでいるのであろう。
其の人類共通の意識の場に、何を提示すれば、人間の無明が晴れて、人民は真理に目覚め、幸福な社会生活を営む事が、出来る様に成るのであろうか。
其の事の為に、私に「讜逓聖・とうていせい」とのメッセージが、示されて来たのであろう。
平成17年3月16日
礒邉自適
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