2010/6/11  20:37

からすからす  日々雑記

年々、精密道具の入手が困難になってきていて、アナログ絵描きは大層苦労しているのですが…ペン先の質が低下した、と云うのは言われて久しいですよね。
ここにきて烏口が壊滅に近く、どうしてくれようかと……。
もう、先のパーツの研磨ができる職人さんが、根本的に居ない状況なんです。
毎年あちこち手を尽くし品を替え、何とか納品(学校の画材購入)して貰っていたのですが、二年前は「落としも何もしていないのに先が折れました〜〜」があってメーカー変更。去年は表立ったトラブルは無かったけれど、今年納品して貰った数の半分近くでトラブル発生。研磨が荒くて(烏の内側に最初からヘアラインが見えるって、どうよ!)インクが落ちないのに始まって、内羽と外羽の高さが違うのやら食い違っているのまで…!
最早それは、製図用精密機材ではないよ…っ!線が引けないよ……っっ!
烏の線に馴染んでいる人間には、ライナーペンの線はどうにも締りが無くて認知できない。ロットリングでもダメ。
烏口って線引き特化の最強のアイテムよ?それ1本で線の太さも色も変えられて、上等の烏口だと20年は軽く使えるのよ?
ふぅ。
自分用のものが無くなると大変困るので、ネットで色々探してみたら、廃盤になった烏口の在庫が1本見つかったのでポチっとしました。やってきたのがドイツ式(横開き式)じゃないのが笑えましたが、ブレードがしっかりしているからいいの。
自分ならドイツ式じゃなくても(横開きじゃないのは、いちいち太さ調整のネジを緩めて掃除しないといけないので、元の幅にするのが大変なんです…)使えるけど、生徒は厳しいよなぁ、やっぱり。
他の学校とか、建築科とか、あちこちの烏口導入していそうなところで手を組んで、年間1000本単位とかで受注生産してもらえたらすごく嬉しい。でもって値段は上がってもいいから、せめて10年は使える質のいいものを…!

え〜〜っと。パソコンですか?
自分も最近デザインワークにパソコンを使うし、便利だから否定はしません。
でもね、人間の視覚ってずれていて、100%正確ではないので、100%数値的に正確なパソコンのデザインワークって逆に人の目で見たら違和感が出るときがあるのよね。
前にも書きましたが、写植の文字幅って、パソコンで打ったら数値的には正しいんだけど、文字そのものの形や空間で開きすぎたり狭すぎたりして見える錯覚が人の目にはあるわけで…その微妙なところを埋めるのが人の手で調整するしかない部分なんですよ。
多分それは、文字以外の色んなところにある。
だからまず、自分の手で色々やって、感覚を研いでいく必要があるんじゃないかと。
少なくともデザインとか、画業とか、センスを要求される職種はそれをやっていて欲しい。便利だと、感覚は鋭くならないんだから。


と云うのを、ここ1週間ぐるぐるやって考えていました。
私はもう生きた化石になります。



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