初めてカヌーに乗ろうかと思ってまず思うのは沈したらどうなるんだろうという事。これはカヌーをやってみたいという人は大概質問される。でもあまり心配することはないです。沈したら濡れて泳ぐだけ。海水浴にいってゴムボートやシャチなどのフロートにのってるようなもの。なんか沈して泳ぐというと凄く大層な気がするが、川で体験コースにいって短い艇(底にキールがなく丸かったりする艇)に乗るとみんなコロコロこける。まあスキーよりはこけるのは少ないといった程度です。それだけ沈するということは普通のことだけどやったことないととてつもない怖さを感じる。

この沈して艇から脱出しないで起きるのをエスキモーロールという。これができないとカヌーにのれないといったことはけっしてないです。多分、レジャーカヤックなど全てのカヌーで半分以上の人ができないと思う。でもみなさんそれなりに楽しんでます。ただだからといってできるに越した事はない。特に岩場の多い急流部や海岸から遠く離れた海では必須スキルでしょう。
もともとエスキモーロールは、文字通りエスキモーが冬のベーリング海で猟に出て、こけて凍死しないために発達した技術。
それと艇によってもかなり違う。これは安定感のある艇ほどやりにくい技術で、ロデオ艇やリバーカヤック、それに海のスキンカヤックなどはやりやすいが、ファルト、カナディアンやインフレータブルカヌーはちょっと上がりにくい。まあ乗ってる人には当たり前の事だけどこれから始める人の参考になればありがたい。
でも陸の遠い海はロールできなくてもパドルフロートなどをつかった再エントリーは練習してくださいね。

大阪南港にあるカヌーカヤック専門店KAYAK kono-tori

0