今回はノーマル使用でなく特別仕様の話です。
フジタカヌーのアルピナシリーズだとコーミングの横に補強のストリンガーが入っている。
そのストリンガーを前を狭く片仮名のハの字になるようにとりつけてもらった。

当然乗り込むのには狭いので入りにくい。万が一の沈脱を考えるとおもわず不安になる。
エルズミア480のストリンガーも屈曲させて多少真ん中に寄せているがあくまで一般での販売なのでここまで狭くはなっていない。

こちらの写真はノーマルと比べたもの。(左がノーマル仕様)
大きく違うのは膝の位置、ノーマルだとストリンガーの下にくる。右のではストリンガーとチャインの間に膝が入る。
これのいいところはリーンが掛けやすい事。たとえば右に曲がろうと思ったら通常は右膝を傾けることでバランスをとる。それが右膝でも左の腿の内側でもリーンがかかる。特に内腿のリーンは長時間掛けたままで漕ぐ時に有効。
長時間リーンを掛ける時といえばやはり海での横風など。海岸沿いに漕いでいる時に沖合からの風が吹いていると沖合の方に傾けて針路を保つ。こういう時はそれこそ1時間でも2時間でもリーンかけたままとなることが多い。もちろんラダーで修正も一つの方法だがリーンをかけやすいにこしたことはない。
ファルトは元々左右がテンションを掛ける為のエアスポンソンになっているのであまりリーンをした事がない人が多い。ただ私見だがカヌーの沈、及びコントロール不能状態の90%はリーンコントロール不足、単純にのんびり穏やかな所を漕ぐなら問題ないが、レベルがあがっていろんなところに行こうとおもったらここを避けて通れない。ということでリーンしやすい艇ができればと思ってます。
ちなみにこのストリンガー位置の変更だがフジタカヌーさんなら艇を発注の時にお願いして変えてもらうのは可能。私のものはストリンガーがノーマルより2cm長く、リベットでなく太めのネジを使用。斜めになってるので緩衝材としてゴムを入れているということ。
ただ想像以上に乗り降りはしにくいのでかららず事前に確認してというところか!
リバーカヤック、シーカヤックではこういう自分に合わせてフィッティングというのは普通の考え方、どうしても組み立て式のファルトではおなざりになりがちだがこういうことも考えて行きたいです。

大阪南港にあるカヌーカヤック専門店KAYAK kono-tori

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