
海を漕いだ時によくレスキューの話をする。海のレスキューの場合で川との決定的なものは陸が遠いということ。そこで沈すると必然的に海上で再乗艇して水を抜くことになる。まあそれに関しては前にも少し書いたのだが、今回はもし沈したのが陸の近くの場合、砂浜の近くなら問題はない。
しかし岩場の場合はフジツボなど手や身体を傷つけるものが多い。また波があるので岩にたたきつけられやすい。そこで普段から岩の近くは少し距離を置いて漕いだほうがかえって安全。私も漕ぐときにここでこけたらどうなるという事を考えながら地形をみて岸との距離を調整する。上陸できない場所で岸沿いは危ないことが多いので注意してほしい。
あと一人で沈したりしたら再乗艇までにかなり時間がかかる。そこで身体が冷える。あまり沈することがないので軽装でいると低体温症になってしまったりする。安全にレスキューするにもされるにも、30分はその時の水温で平気な装備を心がけたいもの。
昔は漁師さんが海に落ちたら醤油を飲みながら助けを待ったという話を聞いた。ご存知かもしれないが醤油は体温を上げる。要するに体温が奪われない間に救助しなくてはいけないという事。真夏といってもずっと使ってると冷えます。ご注意ください。

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