松浦社長のブログでも誇らしげに書かれていたが、ゲーテという雑誌に松浦社長の特集記事が載った。
幻冬舎発行の「GOETHE」5月号に「僕らの仕事は遊びじゃないですか」と題し、松浦社長のこれまで歩んできた道程がまとめられた記事が掲載されている。
子供の頃から音楽が好きだったという松浦社長は、高校時代にはバンド、大学時代にアルバイトとして、現在のエイベックスの副社長や常務である友人達とともに貸しレコード店で働いていた。
そんな中、ふらっと行ったディスコでのちにユーロビートと呼ばれる音楽に出会い、のめり込んでいった。業績伸び悩む貸しレコード店に、自分がこれはと思ったレコードを先取りして入れる。そのほかにも様々な戦略で売り上げを伸ばし、大学4年生の時にミニマックスという会社を設立、社長になったという。
海外からのレコード仕入れの実力を買われ、後のエイベックス初代社長となる鈴木氏に声をかけられる。
その後の記事も、延々と松浦社長の成功自慢話が語られている。その中で、いくつ書きになる部分を。
業界では絶対に売れないと断言されていた浜崎あゆみ。彼女を売り出すために政党やキリスト教の広報車両なども追い出して渋谷を浜崎一色に染めるという大胆な戦略に出たらしい。この頃から松浦社長のわがままぶりは健在だったようだ。
成功し、莫大な富を得た松浦社長は、遊び呆け、クリエイティビティも失ったという。だが、その富もその財産を管理していた人物が投資に失敗したことでなくなってしまった。再出発のためにクリエイティビティを復活させたと書かれている。
そこで始めたことは、人気アーティストが何かを身につけるとそれが流行ることに着目し、アーティストに自分達の作ったものを身につけたりさせることだった。いわば、アーティストを広告塔にしたようなものだろう。松浦社長はこれをクリエイティブとしている。
また、エイベックス創立以前の部分では、貸しレコード屋時代でもライバル店は徹底的にたたきつぶしてきたと豪語している。この強引な手腕は今でも健在であることを常々感じている。
自慢話を並べ連ねた記事である上に、このようなことも書かれている。この記事がエイベックスの経営にプラスになるばかりではないだろう。このような話を自分からしてしまうあたり、企業のトップとしての自覚はまだまだのようだ。
ところで。この幻冬舎という会社にはあまり良くない評判もあるようだ。
WikiPEDIAで幻冬舎について調べると、「派手な宣伝などを駆使してベストセラーを連発する反面、他社の安易な真似本が多発したり、販売面において中小書店を全く無視した戦略を取るなど、批判も多い。」と言う記述が目につく。
エイベックスもメディアを使った派手な宣伝、インスパイヤという言葉で誤魔化した多数を超えて無数の盗作パクり疑惑。何か共通点のようなものを感じてしまう。
さらに、USENが株式買収を行ったライブドアとの合弁会社まである。
松浦社長のブログ記事にもある創立者の見城氏は、エイベックスとコラボレーション企画を打ち立てた(
それにふれた記事)角川との深い繋がりがあることも見てとれる。
業界間の横の繋がりというやつなのだろうが、結局、『業界は狭い』と感じさせられる。
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