このところ、飛びつきたくなるような面白い祭りが起こらん。テレビでまた捏造がなんたらと言うネタがあったがワンパターンでもう飽きた。役場農業体験でC体験ネタもなんか食指が動かん。触手も動かん。医者が死ぬ死ぬ詐欺はまあまあだが、ブログのネタにするほどでもない。今後の動向次第かね。
で、そんな中、負のネットアイドル(あらゆる意味で)と言っても過言ではない池内ひろ美氏関係で、またまたニュー速+にスレが建っていた。
記事の内容は大ざっぱに言うと、先日逮捕された小林容疑者ネタを蒸し返しつつ、「識者」達の意見と共にネットの匿名性を批判するもの。池内氏脅迫の件周辺のネタには特に目新しい記述はない。言ってみれば既出祭りだ。辛うじて、20日の起訴の件が触れられているくらいか。
またしても皆殺し希望ブログと娘についての話が出ている。確かにスレにも一度だけ本人と思しき書き込みがあったが、それっきり話題にもならなかったこのブログで、メディアはずいぶんと引っ張るものだ。そこまでこのブログが脅威であったならば、このブログのオーナーも逮捕するなり民事訴訟で訴えるなりすればいいのに、なぜしないのかとの声も多い。
娘のネタに関しては返す返すも、東京家族ラボの一員としてだったかその本名をネットに掲載していたのは池内氏自身であり、さらにトヨタ期間工侮蔑発言で盛り上がった最中、その考察の日々ブログで娘が本を出しました、などと宣伝までしていた。自分の蒔いた種としか言いようがない。下の方にある関連サイトの田島弁護士による「法律相談のコツ」でも、「むやみに個人情報を公開しないよう注意しましょう。」と注意を呼びかけている。迂闊に公開してしまうとこうなる、と言ういい例と言えよう。
多分今回の記事で一番言いたかったことだろうと思われる、毎度代わり映えのないネット匿名性批判の記述。大体要約すると「ネットは現実感が希薄で、他人を傷つけたり社会ルールから外れたりしても気付きにくい。匿名なので責任を持たなくてもいいので誹謗中傷などはよく起きる。掲示板の管理者が削除するなど対策が必要」「言葉は時に暴力として人の人生を傷つける。匿名の書き込みは便所の落書きという感覚もあるが、無責任な記述は避けるべき」と、さんざん言われ続けている聞き飽きた文言が並んでいる。言っていることはごもっともだ。
なんとなく、池内氏にとっても耳の痛い話だと思う。この記事はあまり池内氏を擁護する気がないのでは、と感じる。やはりネットを叩くのが目的であり、池内氏云々はいわばかませ犬のような気がしてくる。
なお、今回この記事に意見を寄せた識者の二人について、その名前でネット検索をしてみると、お茶の水女子大の坂元章教授(社会心理学)はネット関係のほか、暴力的なテレビゲームの影響で暴力的になるという、ゲーム脳の話のような研究も行っている。どちらかというとこっちの専門家のようだ。総合的にみて、ネットやゲーム、テレビなどの影響で人格が歪んでいくという発表を多くしている人物である。田島正広弁護士もやはりインターネットでの匿名性について問題提起を頻繁に行っている。この二人に意見を求めれば、どの様な答えが返ってくるかは想像に難くない。最初からどの様な結論になるか分かり切ったインタビューである。
言ってみれば、この二人の識者はこの記事を書いた記者に結果ありきでチョイスされた「代弁者」でしかない。そして、この記事を書いた記者は匿名である。余所のソースを引っ張り出してきて批判するネットと何ら変わりはない。
ちなみに、記事には『2ちゃんねるや他のブログに「売春斡旋」「非弁活動」などと書き込まれた。』との記述があるが、売春斡旋、非弁活動などを否定する記述は見当たらない。やはり、あまり池内氏を庇う気はないような気がする。
そもそも、せっかくニュース議論のスレの流れも停滞し、祭りも終息に向かっていた最中にこんな燃料投下する時点で……。とりあえず、池内ひろ美ネタでまだまだあれだけ盛り上がれると言うだけで、まだまだ池内氏にとってはろくでもない、不安や憂鬱が交錯の日々が続きそうだ。
関連スレ・サイト
【ネット】 池内ひろ美さんが2ちゃんねるで脅迫された事件で、「掲示板管理者が対策すべき」と識者ら
中日新聞−池内ひろ美さん ネット脅迫事件
リビング+:「ゲームが人を暴力的にする」は支持されつつある
財団リポート第6号/研究開発助成 報告概要
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