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●ファイル操作の最終兵器、降臨
兵器って降臨するものなの?
前回一旦スルーしておいたフォルダ管理ツールを解説。これは俺もよく使う。
名前の通り、フォルダを管理するツールで、フォルダ内のファイルをリスト化して表示している。今までになにもファイルを作っていなければ、多分最初から入っているusageなんたら.jpgと言うのだけ表示されているはずだ。何もないと話にならないので、フォルダの中にpdrファイルがいくつかあることを前提に話を始める。
リスト部分にはpdrファイルの他、jpgやpng、ビットマップファイルなども表示される。これは編集することは出来ないが、下絵として取り込んだりすることも出来る。この辺は一度保留しておいて、pdrファイルの取り扱いから解説。
リストに表示されているpdrファイルはシングルクリックでプレビューを表示、ダブルクリックでオープンされる。
リスト部分ではpdrファイルの横に○がくっついている。これは変更されているかどうかを示すマークで、変更されているとこれが●に変化する。ただ、ただいま変更中の状態だと○のままだ。これは、編集するだけ編集し、保存もせずに他の絵の編集に行ってしまった時に表示される、いわば浮気者の勲章と言えよう。
まあ、今描いてる絵のために、余所の絵からパーツをコピーしたいなんて事は結構ちょくちょく起こったりする。そんなときに便利なのがこのフォルダ管理ツールで、この浮気者の勲章もそう言った使い方を考慮してのものだろう。
今までの話から察することが出来るようにこのツールを使ってファイルを自在に渡り歩くことができる。ファイルはダブルクリックでも開くが、右クリックメニューから『編集する』を選んでも開くことが出来る。
そのまま右クリックメニューの解説に突入。とは言え、複製だの削除だの、読んだままの機能ばかりだ。
変更を適用とか破棄とか言うシリーズは浮気勲章関係の機能。浮気したまま放置プレイ中のファイルを保存したり、編集を無かったことにする。
アニメプレビューは更にコマアニメとモーフィングが選べる。当然、ファイル一つではアニメーションは出来ないので、複数ファイルを選択した状態で行うことになる。これで選択することを考慮し、アニメーションするファイルには『nantara00』『nantara01』のような連続番号のついた分かり易く間に他のファイルが割り込んでこないファイル名にするのがいい。いくらなんでもバラバラにつける奴はいないだろうし、いたとしたら面倒見切れないけど。
サイズや背景色などに統一性が無くてもコマアニメの方は割と融通が利く。ただし、動きはがくがくするだろうし、画面もちらちらして目が死ぬ。背景色やサイズは統一しよう。統一されていないと、モーフィングのプレビューでは表示さえされなくなる。駄目な時は背景色か下絵になっている画像だけが表示されている状態になる。モーフィングは表示できる条件がいろいろと細かいようだ。まあ、やっていることを考えりゃ当然といえば当然なんだけどさ。パスの数とかも影響するのかな。とりあえず、無難に元絵をベースに少しずつ変形させたものを用意している分には問題ない。
で。最後に残った『最新の状態に更新』。これ、多分あんまり使わないと思う。なんのためにあるのか分からなかったが、いろいろ弄ってみたらpdr以外の画像ファイルなんかが他のソフトで変更されたりした時、それを反映させるためのもののようだ。わざわざ下絵を編集し直すくらいなら、下絵は参考程度と割り切って下絵にない部分を書き加えたり割愛したりすればいいような。まあ、下絵と組み合わせて何かを作り、それをキャプチャするっていう時なんかは使えるかな。
プレビュー部分とリスト部分の隙間の灰色の1行は現在いるフォルダ名になっている。ここをクリックするとフォルダが移動できる。なお、このツールで現在開かれているフォルダがファイルメニューの『名前を付けて保存』の基準フォルダとなる。保存メニューで必死こいてマイドキュメント階層化の任意のフォルダに移動して保存しても、このままだと次の『名前を付けて保存』ではまたparadrawフォルダに引きずり戻されてしまうので注意が必要だ。俺は注意が足りずにparadrawフォルダに集積所が出来てしまっているわけだが。
とりあえず、ここまででこのソフトの機能は大概説明されたと思う。ファイルメニューの詳細設定はまだノータッチだけど、あれは読んだまんまだし。なんぞこれ、と思ったらやってみれっていう。
次回からは本格攻略、と言うか応用編に入る。じゃあ、準備はいいかい?と聞かれたら『おうよぅ!』と答えるんだぜ。聞かないけど。

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