§16 西海岸の旅
ふう、今日はちょっと掘りすぎたぜ。見ろよ、この丸石をよ。
置き場がないので使って減らすことにする。俺はなるべく不要なアイテムでも溶岩に投げたりとかそこら辺に消えるまで放置とかはしたくないんだ。
山の中に適当な石の塔を建てていたら、雷雨になった。ヤベえ、怖くて帰れねえ!
後日、雷について調べる。奇跡的な確率で起こることだが、雷に打たれると2.5ものダメージを食らうそうである。奇跡くらいの確率でそんなもんか!大したことねえ!なお、落雷で死ぬと全ロスすることをかなり後に動画で知る。それはさすがに怖いが気をつけてりゃなんとでもなるな。
絶海の地図をコンパス入りに作り直すことにした。何分この間作った奴はレベル3くらいだが小さすぎて使いにくい。まだあんな広範囲を冒険する行動力ねえ。2がちょうどいい。
コンパスに使うレッドストーンは有り余ってるから惜しくないぜ。鉄……鉄なあ……。断腸の思いでコンパスを作る。
そして、埋めにいく。……つもりだったが、荒野に続く地下通路がどれか分からん。乱雑すぎる地下の採掘場は一度改めねばならないかな。なお、改める前にボートを使うことを憶えるので改められることはないのだが。
また前回と似たような所でウィッチに遭遇。雷のあとだし、元村人の期待が高まる。よく見れば遭遇した場所の向こうに陸地が見えるじゃないか。あそこにきっと、村がある!しかしどうやっていく?またトンネル掘るか?
試しに陸路を探ってみると海岸がいい感じに曲がりくねり、それっぽい場所に続いていた。
以前ブチ切れて内陸に特攻した海を今日は真っ直ぐ進むと、砂利の山というか崖が広がっている。そこを通り過ぎると巨大なキノコが見えた。沼地らしい。

キノコだけではなく、初めて見るカボチャの群生も発見する。赤いキノコにオレンジのカボチャ、所々に咲く空色の見慣れぬ花。日没で薄暗くなりつつあるくすんだ周囲の風景に浮き上がる極彩色のコントラストがより気味悪い。
そんなところでリアルで飯の時間になり、ひとまず再開した時に帰りの方向が分からなくならないように石で帰り道に向けて矢印を書き、手頃な崖に穴を掘って土で埋めて立てこもりセーブして終了。
再開。手で土を掘り穴から這い出たら、スライムに取り囲まれていた。カボチャで必死に殴るも分裂したスライムに取り囲まれ死ぬ。無事じゃなかったが帰れた。しかし、無事に帰るまでが遠足である。貴重な鉄の武具や道具、せっかく手に入れたカボチャや乱戦中に拾ったのが見えたスライムボールは意地でも取り返す!
沼までの道は微妙に憶えている。そこからがさっぱりだが、まあそんなにディープなところまで入ってないだろうしすぐ見つかるかな。行くのに時間が掛かりそうだけど、間に合うか。間に合いました!
早速作業台でカボチャの種を取り出し植える。ハサミでくりぬかないとダメかと思ったがそんなことは無いようである。貴重な鉄を使うハサミを使わずに済むならそんないいことはないね!
そう言えば、沼地にはウィッチの小屋があるらしいな。じゃあ、あのウィッチはそこら辺から出てきたのかなぁ、などと思う。
結論から言えばその沼にはウィッチの小屋はなく、ウィッチはやっぱりただのランダムスポーンであった。

0