過去の失敗を挙げ連ね、今後このようなことは二度としない、という誓い、また、誰かに対して参考になれば…と思う。
【自分の楽団の失敗】
非常に重要な演奏の前日。
『とうとう明日が練習の成果の表れる日…入念なチェックをせねば!』
曲をさらい続ける。練習は深夜にまで及ぶ…
次の日、唇をパンパンに腫らして登場。
周りの奏者の
『あ〜ぁ…』という顔が忘れられない。
これまた非常に重要な演奏の当日。
『とうとう今日が(以下略)』
楽屋で息を整えるベく深呼吸していると…
『ガシャン!!』
『…うわ!楽器が転げ落ちた!?』
周りの奏者の哀れんだ目が忘れられない
演奏会開始直前
『それでは本番、お願いしま〜す』
『よし…行くか。
意気込んで舞台に上がる。拍手のなか、威厳のかけらもありもしない風貌を必死に立派に見せながら歩く。
自分の席にたどり着き、目を下ろし、愕然
『楽譜が…無い』
そういえば難しいパッセージを休憩の合間に楽屋で練習してたのだった
運の悪い事にその時の演奏場所は、ホルンが最後近くに入り、その出入口は楽屋と離れているものであった
手刀を切り、人を掻き分け、舞台管理役に訳を話し、最後に入るコンサートマスターを待たせ、かぶりを振って一心不乱に走る走る。おそらく人生最速の走りだっただろう。
静寂の中、たった一人後から入っていったあの情けなさ…はぁ。
今度は演奏の最中
『よし…次にこのソロを…』
「ブチン!!」
『…何!?レバーの紐(ホルンは紐で動いている)が切れた!?』
パニックになりながら、必死でハンドストップ奏法(キーを使わず右手で穴を開け閉めする奏法)で演奏。
恥ずかしかった…でも、同じ楽器の人間しか気がつかなかった。
(自分はこの時から、演奏会には必ず胸元に換えの紐とそれを結ぶ為の工具を忍ばせている。もし同じ事が起こっても数小節あれば直せる。事実、助けられたことがある)
演奏終了後の話。
小さい曲ながら、困難なソロがあり、自分としてはかなり満足のした演奏をした直後の事。
いつものように、ソロを奏した(ミスの無い事を前提に)奏者が、指揮者の指示で起立する。
フルート…オーボエ…クラリネット…よし、次は!
颯爽と立ち上がる。
一瞬、ピリッとした雰囲気。
それを察知して回りを見渡すと…やらかした!
その起立の師事はソロを称えるものではなく、楽器ごとに労をねぎらう(楽器ごとに奥から起立する)ものだった。
全員が揃って起立しているトロンボーン奏者らの顔が忘れられない。
まぁ…こんなもんか。
今度は演奏会自体に関わらぬ失敗の話をする

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