音楽の道を進まんとする若者にとって、本人の向上心並に重要なことはなんであるか。
ずばり、よき理解者を得ることである。
音楽に関係なく当たり前の事であるかもしれないが、ことに音楽に於いてその重要性は非常に大きなものであると考える。
再三言っていることだが、音楽という大きな、超現的、ある種霊的な存在は、それ自らが一人の人間などに語りかけることは殆ど無い(まれに例外があるが…そんな人物こそ、世は天才と呼ぶのである)。
つまり、自らが多大な労力、時間、費用等を費やすことによりでしか自分のような一介の人間が演奏という形で音楽に近付く事は出来ないのだ。
その多大な浪費は、完全に自分一人の力で賄えるものでは無い。
そこでまず…養育者の援助が必要ななる。
また、なかんずくやはり、音楽に於けるモチベーションを保ち続けることは、これまた一人では(不可能ではないが)難しい。ライバル、仲間、ともに歩み寄り、高め合う存在が望ましい。
理解者とはその意味合いが異なるかもしれないが…手本、よき指導者、師に出会い、学ぶことは必須であり、危急である。
音楽は甘くない、遊び半分でその喜び全てを味わえるなどと考えてはならない。
もちろん、自分の提唱する『人生の本筋の為の糧』、『人生に彩り、アクセントを与える調味料』である音楽をするという考えも間違いではないが。
音楽の喜びを知りたいのなら、それと同じくらいの苦労をすべきである。
そしていざ味わうその喜びは、想像以上になるものである。
だから音楽はやめられない。
私事だが、自分はこの理解者の類に恵まれてはいない。
両親は、音楽は金持ちの道楽と言ってはばからず、自分を批判した。
よい師、素晴らしい恩師、仲間に出会えたが、師はどちらも(当たり前だが)自分だけの師では無く、距離は決して近くは無い。
かつての仲間も少なくなり、自分の周りには極少数…自分を理解してくれるものはまた少ない。
孤独を感ぜずにはいられない。
しかし何とかここまでやってこれた。
まだまだ音楽への歩み寄りは足りない、もっと勤勉たり、真面目な奏者でなければ…!
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