今までシリーズ化しようとして破綻した日記は多く・・・
けれどこれはそうならないようにがんばる。
よく質問をされたりするのだけれど、似たような内容が多いから数が多い質問をまとめて答えてみる。
実際あった質問に答えたときの文章をできるだけ再現。だれが質問したかとかはわからないようにするのはもちのろん。
たくさん項目を挙げるけれど、これからはこれは!と思ったものには単発で公開したりする。重ねて言うけどプライバシーは重視するから大丈夫。
反論質問ばっちこい。でも理由や根拠のない言葉はいやたい
余談だけど今日は時差ぼけ解消のため寝ずにすでに20時間経過。頭がくらくら・・・だから誤字脱字はゆるしてちょんまげ。いつものことだけど
・高い音が出るようにはどうしたらいいですか?(管楽器)
質問率ダントツなこの質問
まずは息を鋭く吐けるようにすることですたい。金管とエアリ−ド奏者ならどれだけアパチュアを狭くできるか、リード楽器奏者なら舌の位置をどうするかを考えるよろし。そうすると簡単に息の圧力が高まるでやんす。これは前者にも当てはまるけど。
金管はアパチュアは訓練が必要だけれど圧力はトゥ、ってでなくティッッ!(チッッ!)という発音にしたら簡単にできるのよ。楽器もって試してみたら普通は使わないような超高音域がすぐ出る。もちろん一瞬しか出せないから、それをつかんだらあとはそれを継続できるように唇を鍛えるべし。リップスラーでよくやる楽譜をアッチェントで舌を突きながらとてもゆっくりこなして鍛えるのがよかたい。
木管は音階(半音階)をながくながーくゆっくり吹奏することが一番よか。舌の位置がトゥー、の位置からティー(チー)の位置に推移していく感覚を掴めば最高。
だけどフラジオは別。音単独で一音一音ずつ息の入れ方を習得していかないかん。原理や理由は弦楽器のフラジオのことを考えればわかるわね。息の圧力なんてそう重要じゃないのよ。
・低音を練習すると高音がうまくなるというのは本当ですか(管楽器)
よく聞く話。
いやそのりくつはおかしい
・・・短距離走者が長距離ばかり練習しても・・・
まあ響く部分や振動する部分の範囲が広いということは分かる。だから音色についてプラスになるということはあるのかもしれない。
でもそれがイコール高音域が得意になる、ということにつながるとは思いにくいのでバランスよく練習したほうがよかではないかの。
・スコアとパート譜がちがうのですが・・・(全般)
スコアとパート譜の出版社が違う、アマチュアではよくある話。
暴論と思われるだろうけど結論から言ってしまえば指揮者が気づかなければそのまま演奏してよか。
指揮者はいってしまえば合奏のエキスパート。その人が指摘することなく合奏が進んだならその演奏が適当と解釈してもいいと思いやす。
もちろん指摘されたら改変することは必須。
ただし指揮者がそんなに・・・という場合はスコアをコソッとみてスコアにあわせる事がいいかも。この場合自分ひとりだけでなく同じ楽器、セクション、いや楽隊全員そうしなければいけないので時間がかかるというネック。まあしょうがないか。
あきらかな間違い(誤植)だと思ったら直して隣の奏者に一言言うべし。
・初心者で楽隊に入ったけど同じ楽器の先輩がいなくて練習の仕方が分かりません(アマチュア奏者)
管楽器なら管楽器、弦楽器なら弦楽器の人に聞けば、息遣いや弓遣いなど「それぞれ共通する基本的な奏法」は分かる。まずはそれをほかの楽器の人に頼って、自分の楽器独特な奏法は有名な教本を使って勉強したほうが。
(スズキ・アルテ・クローゼ・アーバン・ワイゼンボーンとかね)
打楽器に関しても同様だけど、なるべく多くの楽器について質問するように。太鼓だけ、ティンパニだけ、でなくたとえ近い曲で演奏で使わなくてもシンバルだとか小物だとかできる限り教えてもらうとよかですたい。もちろん練習も曲で使わなくてもいろんな楽器をしませう。
・音楽で暮らすためにはどうしたらいいですか?(学生)
なりふりかまわずやればわしみたいに生活には困りません(笑)
真っ当な進展をしたいなら音楽の学校に行くことは大きなプラスになります。
ただ、有名で皮肉なジョークで言われるように
「医科大学卒の99%は医者になる。だが音楽大学卒の99%は職業音楽家にならない」ので、じっくり慎重に考えましょう。
たくさん考えた結果、「やっぱり職業音楽家になりたい!」と思っても、その学校には同じようそう思っている人が集まります。その中で1%に入れるかどうか・・・自分の意思と信念と伸びしろをじっくり考えましょう。
入学後はひたすら練習と勉強、そして人脈構築に没頭するしかありません。
前者二つは当然ですが、最後の人脈構築について話します。
学校以外の音楽舞台と音楽家に関わることが非常に大切です。時には職業音楽家ではない人と親交を厚くする必要もあります。
ですがどんな舞台にもただ出ればいい、関わればいいというだけではありません。冷たい言い方になりますが、その舞台と関係者が自分の練習、勉強時間を割く価値があるか、もしくは他の数ある舞台とを辞退する価値があるかを天秤にかけましょう。
そうしながら練習、研鑽を重ねればやもすれば師から、もしくは学校からコンクールの推薦を受けることができます(それ以前に、推薦の要らないコンクールには個人でいくつも挑戦するべきです)。それからについては努力しだいということもありますが、詳しくはまたの機会にしましょう。
・楽隊のメンバーのモチベーションがまとまりません!(アマチュア楽隊員)
二つの自身の考えによってそれぞれ選択肢があるわね。
その楽団を伸ばしたいか、もしくはその楽団を踏み台にして自分が成長したいか。
後者なら簡単。われ関せずの立場で自分自身のことに没頭できるから練習場所が確保できる!という大きなメリットがあってメシがウマい状態。見限って辞めたり他の団に移籍したりするという考えもあったりするもんたい。
楽団を伸ばしたいならまんず発言力を手に入れること。こりゃ社会でもそうか。平社員がなに言ったって聞けるわけがないもんでやんす。なにあいつ勝手に熱くなってんだ、自己陶酔してるんちゃうんか、とね。
出来れば一番上の位。そのための努力は惜しまないようによ。練習はもちろん、信頼しあえる仲間を作ること。そうしないとわしみたいに糾弾会がおこって終了したりする。
そのためには練習時間を割いたりプライベートな時間を減らしたり、大変でごんす。
「そこまでするのは・・・」
って思うんだったらはい終了。他の楽団見つけるなり諦めるなり、でござんす。
・もっと音楽・自分の楽器が好きになりたい!(演奏者)
しょうがないなぁ…またニコニコ動画タイプだな…!
以下、この楽器奏者を知らないとモグリ!といわれるような人を中心に動画をあげるよ。
vn.
ニコニコといっておきながらようつべだ。
ハイフェッツのメンデルスゾーンのコンチェルト三楽章
映画の劇中みたいだけどアングルが良すぎて…
明るくて軽快。クラシックとしてじゃなくても聴けるよね
ハイフェッツは正確無比なテクニックが舌を巻く。音楽性も抜群すぎる。
でも弟子の数々はあんまりふるわない。
いい奏者≠いい指導者ということがまるわかり
vla.
清水直子のバッハ、ダ・ガンバソナタ一楽章
ほんとは楽器違うけどね。でもこれは良編曲。
ところどころビオラを通奏にしたりでバッハの時代らしいよね。
安永さんも好きだけど日本人は一番清水さんが好き。女性演奏家の大きな後ろ盾だわね。弓の持ち方が独特なのはこの曲だけだから勘違いしないよーに
vc.
カザルスのバッハチェロ組曲一番
無伴奏曲に強いバッハの名曲
鍵盤よりもシンプルで頭に浸透しやすい
まさか動画があるとは・・・!即効マイリストに登録。探してみるもんだ。
今のチェロ奏者ほとんどのお手本の方だわね
cb.
ゲリー・カーのクーセヴィツキー、コントラバス協奏曲一楽章
モダンぽい幅のある名曲
ゲリー・カーでこれはこの動画しかなかった・・・残念
ソロコントラバスの立役者。確か初めてのソリストじゃなかったかな。
今ある有名なソロ曲のほとんどはこの人のために書かれたとか。
日本好きで、童謡民謡の音源もある。たまんねぇ
fl.
ゴールウェイのプロコフィエフ、フルートソナタ
なんとメロディック!なんと色彩豊か!な曲
ベルリンフィルの大御所だわね。ソリストとしても世界を駆け巡り過ぎて楽団員から反感を買ったとか・・・
シリンクスと田園は有無を言わさない名演
cl.
ザビーネのモーツァルト、クラリネット五重奏曲
この曲大好きなんでやす。うまいしね。
カラヤンとベルリンフィルとの確執の起爆剤になったことばかり有名だけど、うまくてうまくてしょうがない。
体の関係があったかないか?そんなことわしが知るか。
あかん。つかれた。また続きは今度。
残りはオーボー、ファゴット、ラッパ、ホノレソ、ボントロ、つば、ティンパノ、ぱーカス、ピアノ、オーケストラ、ブラスバンド、吹奏楽、合唱、オペラ、ミュージカル・・・
なげぇ(´A`)
答えてさらしてほしい質問はいつでもどうぞ

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