台風18号が本州に接近し、朝からテレビはそのニュース一色でした。愛知県の豊橋付近に上陸し、浜松の北を通り、山梨ー埼玉ー茨城と関東地方を駆け抜けていきました。今回の台風はどちらかと言うと雨台風で、京都の「渡月橋」が水をかぶる映像が流れていました。
もちろん台風ですから、雨ばかりでなく風も吹きます。どこどこでは最大瞬間風速 何メートルでした。などと数字で報道されます。私のQTHは東京都なので、NHKなどがよく八王子で何メートルの風でした。とテロップなどに出ます。私はそこから10km位離れていますが、おなじ10-15km離れた地点に2ヶ所観測地点があります。
今回の台風で、最大瞬間風速がその八王子で34.5M、青梅で20.5M、府中で25M。マスコミだったら誰だって、一番大きい数字を言うと思うのですが、いくら地形の問題があってもたった10-15kmしか離れていないのに、何でこんなに数字が違うのか?
不思議に思って、八王子の観測地点に行ったことがあります。そこは、八王子市役所の8階だか9階建ての庁舎の屋上で風速計が回っていました。
小学生だって、公園で遊んでいて、風がそよそよでも、大きな樹木に先端では、枝が大きく揺れているのは理解できるでしょう。高い場所ほど、風は強くなるのですから。
でも、八王子で何メートルの風でした! と言う数字だけは一人歩きしてしまうのです。
今年、夏の最高気温が高知県の四万十市で41度と日本の最高気温を更新しました。それまでは、埼玉県の熊谷と岐阜市の40.9度でした。確認したわけではありませんが、普通、観測場所は芝生が植えてあるのに、四万十市の場所はコンクリだか砂利だと言われています。それで0.1度高くなったのかどうかはわかりませんが、この事に寄らず、統計を取る時にはある程度同じ条件で比較しないと数字の信頼性が失われると思うのですが。
マスコミの皆さんはセンセーショナルな数字が大好きですからねー。

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