( ワーオ ワーオ ワオー ) いつもおいらは泣かない どこまでも得る領土
がっちりつかむぜ択捉 レポ船また来る 〜 「 狼少年ケン 」 の節で
友人との話題の中で思い出した 『
ウォッカ ・ タイム 』 の替え歌である。
「 ウォッカ ・ タイム 」 は、麻雀ギャグ漫画?で知られている
片山まさゆき作。
「 週刊モーニング 」 に連載していた1980年代の
政治パロディ漫画である。
当時、実在したソビエト連邦最高指導者
コンスタンティン ・チェルネンコを
主人公とし、ソ連を中心に国際政治の時事的な内容を風刺、パロディ化した。
チェルネンコ書記長@愛称チェルの持つ 「 影の薄さ 」 「 不人気さ 」 という
キャラを活かしたギャグが中心だったが、連載途中でチェルネンコは死去、
ミハイル ・ ゴルバチョフ書記長が就任、作中でも主人公の交代劇があった。
“
主人公が死んじゃってどうするんだよ〜?チェルー 〜 〜!” なんてね。
彼はいつも影が薄く、国民からも “
書記長は誰だったっけ? ” というセリフも
飛び出す始末で、気に入らなければ相手をすぐシベリア強制収容所に送った。
ゴルバチョフ@愛称ゴルは、チェルの跡を継いでソ連最高指導者の地位に
着く。現実では
ペレストロイカ&グラスノスチといった改革を推進したことで
有名なのだが、そこまでは言及されなかった。実際の愛称も
ゴルビーだしね。
またウォッカ ・ タイムでは、『
ハゲフサ理論!? 』 が確立したことでも有名。
旧ソ連で流通していたアネクドート ( ジョーク ) の一つは、この作品に登場した
ことで日本でも広く知られるようになった。これは 「
ソ連の最高指導者は、
ハゲの人物と非ハゲ(フサフサ)の人物が一代ごとに交代する 」 仮説(?)
なのであるが、実際に歴代のソ連最高指導者の写真を順番に並べてみると、
この仮説が実際に成立していることがわかる。それでは以下をご参照あれ!
レーニン → スターリン → フルシチョフ → ブレジネフ → アンドロポフ
→ チェルネンコ → ゴルバチョフという具合。作品中ではここまでだったが、
エリツィン → プーチンと続くことから、このハゲフサ理論の信憑性が増す。
“
ハゲにしてくれ!&フサにしてくれ!” 当時の
グロムイコ外相のセリフだ。
この理論を信じてしまったがためにチェルネンコの病気の容態に振り回されて、
髪を剃ったり生やしたりを繰り返した。後継者の座を狙うのも楽じゃないね。
「 トリビアの泉 」 でも紹介された法則を根拠にゴルビーが後継者となることを
予言し、見事に的中させたこの漫画は凄い!しかしこれは 『
つるふさの法則 』
として遅くともブレジネフ時代には知られていたそうだ。ちなみに野球解説者の
別所毅彦氏に向かって、“
別所さん 一歩違えば ブレジネフ ” なんて
ビートたけしが言ってたっけ!あの発言には大笑いさせてもらったもんだ。
さて、プーチン大統領から後継指名を受けた
ドミトリー ・ メドベージェフ
第1副首相の写真を見た。やはり彼の髪の毛はフサフサしておりますなぁ。
最終回、完結話らしき内容がないまま連載を終了してしまったこの漫画作品。
兄貴が所有していると思うけど、もう一度読みたい・・・。
(−。−)げこっ♪
< 参考資料 > フリー百科事典 『 ウィキペディア ( Wikipedia ) 』
次の順番を待っとりょーしか!?

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