今日からハナクソに改名してみました、オレです。
元ネタは中村一義の
主題歌ですけど。
ところで、最近、うちの会社から新製品がでました。
具体的に何かって書くと、色々と面倒なので書かないですけど、まぁけっこう良いものです。
#オレの素性がばれちゃうからね。
実は、その製品のアピールポイントというか宣伝文句は、すでに競合他社が競合製品を先行販売してたんですよ。
けっこう同じような効果をうたったものが、複数のメーカーからラインナップされています。
そういった意味では、エンドユーザから見ると、”二番煎じ”みたいに見えるかもしれませんね。
しかしですね、原理的には他者とは一線を画すというか、ちょっと違うわけですよ。
んでもって、うちの製品の方が、根本的原理に則って、その製品群がずっと内包していた”ある問題”を解決しているわけです。
それによって、その”ある問題”を解決したというだけではなくて、さらにユーザが使い易い仕様となっているわけです。
オレとしては、よくもまあ実現できたなぁと、先輩や同僚たちのことを感心しきりなのですが、本日申し上げたいのは、その製品がすごいから買って欲しいという宣伝ではないです。
その”スゴイ製品”が出来たことで、ビジネスとして成功するかもという期待が出てきたのか、根本的に問題を解決したという経験からくるのか分かりませんが、うちの会社内にちょっとした自信というかプライドが芽生えてきているわけですよ。
この製品を自信をもって声高々にお勧めしたいという気持ちがあって、それが後押しするかのように、社内にはちょっとした活気が生まれつつあると感じるわけです。
先にも申しましたように、ユーザから見れば二番煎じに見えるし、企業イメージ戦略や営業力は競合他社より明らかに弱いので、その製品そのものがビジネスとして成功するかどうかは不明確です。
しかし、「スゴイ製品」であるという技術的な価値観が、社員ひとりひとりに
自信と
勇気を与えているような気がします。
これは、チームメンバの”
士気”の問題のことをお話しています。
ノーベル賞を受賞された島津製作所の田中耕一さんが、ご自身の研究がビジネス的には貢献できなかったとコメントされていたのを見たことがあるのですが、しかしその大きな成果によって、島津製作所は活気づいたことだと思います。
あなたが実現した「成果」というものが、例えビジネスとして成功しなかったとしても、その場その時の金勘定では乏しかったとしても、それが本当に価値ある機能やユーザに喜ばれるサービスならば、必ずそれは仲間たちの心にも響き、その人たちに自信と勇気を与えて、チームを活気づけるだろうと思います。
仕事をする上で、誰かのために何かをやるとか、世の中の人のために役立ちたいとか、そういった気持ちって、必ずしも純粋な思いやりとか愛とかからくるものじゃなくて、上述した価値ある機能やユーザに喜ばれるサービスを形あるものに実現することではないかと思っています。
まぁ、つまり、思いやりや愛とかいうものは「思えば通じる」ということじゃなくて、本当に形あるものにしていかなければ、単なるその人の妄想だし押し付けでしかないと言いたいわけです。
「スゴイ製品」を作っている人々は、ただただ売れる製品を作りたいという思いがあっただけであって、別に社内の人間のことを思って作っていたわけじゃないだろうし、これでビッグなビジネスチャンスを得られたという自信があったわけではないだろうけど、
姿形のある「スゴイ製品」を実現したことで、社内の人々に自信と勇気を与えたし、これがそれぞれの未来への希望へと繋がったと感じています、オレは。
そして、勇気とは、持ち前の能力・知識や根性を頼りにめったやたらに蛮勇を奮うことでなく、本当に心から難関に立ち向かおうという動機そのもののことだと学びました。
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4/16追記
何かスゴイ熱い話をしているように見えるな…。
実際のところ、そうではなくて、組織のメンバの「
動機付け」のことを言いたかったわけです。
#カテゴリを変更しておこう。
チームでタスクを実行する際に、メンバの士気を高める必要があります。
士気を鼓舞する際、思いとか、言葉だとか、行動だとかという精神論みたいなものは、たんなるエゴや個人的な価値観を押し付けるだけのものだと思っています。
酷いときには狂信的なまでに、気合いや根性のみを連呼する指導者がいたりします。
しかし、そういったものは、しょせんは虚像でしかなく、タスクの目的の具体像を示すほどの説得力はありません。
しかし、今、そこに、実際に、「
自分たちの武器」が実在するとならばどうでしょうか?
重要なのは具現化された「
事実」そのものなのです。
今回、オレの会社の新製品の話は、その製品が実在している、実現できたということで、具体的に「
武器がある」という自信を社員に与えたわけです。
でも、例え「
優れた武器」があったとしても、それで戦いに勝てるとは限らないよね。
二番煎じでビジネスで成功するかどうか分からないと書いたのは、「
戦いに負ける要因」も数多くあるということを言いたかったのです。
・ちょっとしたことが「
武器」となり、それがメンバのモティベーションを高めることが出来る。
・そして、その「
武器」とは、絶対的に具現化された「
事実」でなければ説得力がない
という話でした。
「
勝つ」という結果を臨むには、まだまだ「
負ける要因」、「
リスク」を取り除いていく工程が必要だというのも追記しておきます。

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