先日、羽越線で特急「いなほ14号」が突風にあおられ、脱線するという悲しい事故が発生しました。
羽越線は、「きたぐに」「白鳥」「日本海」で何度も乗車したことのある線だけになじみがあり、犠牲者が出たことはとても残念です。
風速計では、電車が徐行するような強風は観測しておらず、原因究明と再発防止対策は難航しそうです。
しかし、この付近は「清川ダシ」と呼ばれる東南東の強風が吹くことで有名な場所です。
運転士の中には、「過去に強風で怖い思いをした」という人もいるため、何らかの措置が取られても良かったのではないかと思います。
新幹線の盛り土部分や鉄橋では、進入防止と騒音対策のためコンクリートで側壁が作られていて、横風の影響は受けにくい構造になっています。
風が強いときには列車が徐行しても吹き飛ばされる可能性は残るため、強風で有名な危険な場所からこの側壁を順次作っていく作業が必要かもしれません。
「餘部鉄橋みやび転落事故」「地下鉄東西線脱線事故」「三陸鉄道脱線事故」も強風にあおられての列車事故です。
国土交通省の再発防止策をあてにするよりも、まず危険な個所では最大の注意を払うことが大切ではないかと思います。
亡くなられた乗客の方々のご冥福をお祈りいたします。