全国の高校で、世界史の未履修が問題になっていますが、果たして世界史を高校で必修科目とする必要性がどれほどあるのか、疑問に感じているのは私だけでしょうか。
私は世界史は受験科目ではなかったのですが、必修だったので一応履修して、学年末テストで見事17点(100点満点)を取り、1枚のレポート提出で単位の取得は出来ましたが、その時はこれが行事みたいなものだったので、格別不思議にも思いませんでした。
W大学の文学部に合格した友がいましたが、彼女は数学が0点でも単位が出ました。
高校3年のクラスは進学クラスだったので、その授業が受験科目の人が前の席に座り、その授業はどうでも良い人は、後ろの席で内職をするのが当然という良くできたクラスでした。
したがって毎時間席替えが自動的に行われ、先生もそのシステムを理解しており、後ろの席で内職をしている生徒を先生が当てるようなこともありませんでした。
ところで世界史が必修科目である必要性の話ですが、そのこと自体が間違っていることに、どうして誰も今まで気付かないのだろうかと不思議に思っています。
アレキサンダー大王や始皇帝は勉強していても、織田信長や伊藤博文が誰なのか知らない日本人がいっぱいいるわけですね。
したがって、高校で勉強する社会科は、世界史、日本史、地理の中から一つを選択すれば充分だと思うのですが。
これだけ受験社会でありながら、決められたことに対しては、疑問を持たない教育関係の人間がいることの方が、よっぽど問題だと思います。
英語に関しては、中学、高校、大学と10年間も勉強して、まだろくに話せない社会人がいっぱいいることを考えると、日本の教育制度そのものが間違っているのです。
教育委員会の教育が必要です。
昨日の徳島新聞の見出しでは、「えっ、補習。マジ?」という見出しで、思わず笑ってしまいました。
不公平が生じるのは避けられないことですが、それでも優秀な学生というのは、その程度のことは全く問題にしないものです。
少なくとも受験を控えた学生に影響がないように、受験が終わってから世界史の授業を集中的に行うような措置が取られれば良いなあ、と思います。
こんなくだらないことに挫けずに、受験生には志望大学合格に向けて頑張って欲しいですね。