どうも日本人は偽装するのが好きな人種みたいで、北海道のミートホープ社の牛肉偽装事件が問題になっています。
ハンバーガーのMみたいに、牛肉100%というのは確かに魅力のある言葉なのでしょうが、実際には牛肉6対豚肉4の割合での合い挽きが最も美味しいのは事実です。
牛肉だけのハンバーグでは、味がぱさついている感じがして、美味しくありません。
横浜勤務の時に、当時人気のあった牛肉100%のハンバーグレストランHに行ったことがあります。
ウェイトレスさんが鉄板に乗ったハンバーグを目の前で縦に切ってくれて、それを鉄板で焼きながら食べるという斬新なアイデアには感心したのですが、まだ赤身が残っている牛肉は、どう見ても牛肉だけではないような気がして、私は食べることが出来ませんでした。
豚肉が入っていたのではないにしても、つなぎに何か特別な物があったのかもしれません。
案の定、その1週間後にレストランHは、食中毒事件を起こし、営業停止になったのでした。
先日も充分に加熱していない豚肉を食べて、亡くなった方がいましたが、今回のミートホープの事件は、死者が出てないから良かったようなものの、一歩間違えば重大事件に発展していた可能性もあります。
最近はスーパーでもカツオの刺身を売っていますが、カツオは皮の部分に寄生虫がいることがあるため、タタキなどでも皮は充分に火を通す必要があります。
また豚肉のしゃぶしゃぶなども私は怖くて食べられないのですが、こちらも充分に加熱して召し上がって下さい。
ミートホープ事件は、社長の優柔不断な性格がまさに明るみに出た形となっており、「スーパーの半額商品を買い求める消費者にも責任がある」とか「牛肉よりも合い挽きの方が旨い」という社長の問題発言が連発しています。
このような発言をする社長がいる会社自体に問題があるのでしょうけど。
残念なことに、豚肉100%のミンチに牛肉を混在しておれば、問題にはならなかったでしょうに。
今回の事件は、氷山の一角だという意見もあり、消費者は一体何を信じればよいのか戸惑う時代になりました。