先日、宿の常連さんから盗難の件でメールを頂戴しました。
と言っても、道しるべで盗難があったわけではありません。
北海道の宿でそのような事件があったそうなのですが、充分気を付けるようにと言うご忠告のメールでした。
私もこの仕事を長年していると、マネージャーの時に盗難事件を何度か経験しています。
特に横浜のユースでは、誰が出入りをしても不思議ではない状態の部屋なので、十分に配慮したつもりなのですが、警察を呼んだことが数回有りました。
相部屋である以上、貴重品の管理は自己責任なのですが、管理者としても盗難が発生しない努力が必要です。
部屋に余裕がある場合は、不審だと感じた人は、相部屋料金で個室を割り当てます。
個人情報がどうのこうのと言う人や、電話番号、生年月日を宿泊者名簿に記入しない人は特に危険で、同室の方には「貴重品はお預かりします」とわざと危険な人に聞こえるような大きな声で伝えます。
また、やたら館内をうろうろする人も要注意です。
ユース時代からの20年近くで、私なりのブラックリストを作成しているので、登録者はすぐにこちらでわかりますし、名前と生年月日が一致すれば、個室に隔離するか、宿泊を拒否することにしています。
そのような人は偽名を使用するでしょうし、犯罪者と断定できないのが事実ですが、宿として出来るだけの努力はしているつもりです。
今後は、コインロッカーやセキュリティボックスの設置なども検討しているのですが、忘れ物やキーの紛失などの問題があるため、現在は設置していません。
お客様を信じることがこの商売にとっては大事なことですが、その気持ちを裏切られたときのショックは図りしれませんから。