先日から高速道路千円走り放題が始まりました。
おかげさまで、毎週末には沢山の方からご予約を頂戴しています。
さて「これで観光客がずいぶん増えるかな」と思うのですが、徳島県の観光施設は軒並み観光客が減少しているとニュースで流れていました。
どこまででも走れるから、魅力のある観光地まで足を延ばすことが出来ます。
四国では、松山の道後温泉や高知の四万十などが人気の観光スポットなのでしょう。
そのため、徳島はただ通過するだけに終わってしまい、観光客が減少しているのです。
確かに徳島県には魅力的な観光スポットは多くは存在しません。
しかし、多くの観光客が知らない施設も沢山あり、それは宣伝不足ではないかと思うのです。
高知の絵金蔵や竜馬の生まれた町博物館などは、趣向を凝らした展示を施してあり、やはり観光で生きている町という印象を強く受けます。
それに対して、徳島の観光施設はまあ普通の箱物、と言った感じで、特に感動するでもなく「ああこんな物か」で終わってしまうのです。
今日は隣町にある上板町の「技の館」の最終営業日です。
事業継続を検討すると言うことですが、一度休館にしてしまうと、なかなか再開は難しい物です。
格安で藍染めが出来るという施設なのですが、宣伝不足とやはり職員の対応のまずさがあり、5億円もかけた施設がこのような結果となりました。
箱物を作るのであれば、大阪や東京から訪れてみたいと思えるような施設が必要です。
徳島には大塚国際美術館がありますが、これもまた宣伝不足は否めません。
本四連絡道の隣にあるわけですから、そこに巨大なサービスエリアを建設して、高速を降りることなく大塚国際美術館に出入りが出来たり、鳴門の渦潮を見ることが出来る展望台などを作っても面白いと思うのですが。
西新町の再開発で市と県がもめたり、いまだに徳島駅の操車場の移転で悩んでいるようでは、観光先進県からは冷ややかな目で見られてしまいそうです。
とにかく観光客を鳴門インターで降ろす努力が必要なのですが、何も手段を講じていないのでは、もはや致し方ありません。
先日徳島県観光協会に「四国遺産」の制定を提案しました。
こうなりゃいっそ、四国全体を観光地にしてしまえば、四国遺産のパンフを見て徳島に来る観光客が増えそうな気がしたのですが。
制定されるどころか、メールの返事も来ませんし、だいたい読まれたのかどうかも不明です。
いまさらながらに、徳島の観光地に宿を作らなくて良かったと胸をなで下ろしている状況です。