今日は、今世紀最大の天体ショー「日食」の日です。
午前11時頃を食の最大として、日本各地で皆既日食、部分日食を見られるはずだったのですが、あいにくほとんどの地域で天候が悪く、あまり良く観測できなかったみたいです。
徳島も曇りで、11時すぎには辺りが薄暗くなり、日食の雰囲気を楽しむことが出来ました。
どの地域で何日の何時何分に日食が起きるか、という計算が出来ることもすごいと思うのですが、トカラ列島や奄美大島までそれを見に行くという人々の熱意もすごいと思います。
さて、テレビではNHKが硫黄島から初めてハイビジョンの生中継をするというので、観ていました。
誰もいない静かな戦争の島で、皆既日食が起きる様子は神秘的であり、ハイビジョンカメラで捉えたコロナやプロミネンスもはっきりと確認できて、感動しました。
わずか64年前に、2万人もの日本兵が祖国のために死守しようとした硫黄島ですが、今テレビで日食の生中継をしているのかと思うと、日本の平和さを有り難く感じました。
また、20日に横浜港を出港した日本クルーズの豪華客船「パシフィックビーナス」には550名もの日食マニアが乗っていて、曇り空を避けて硫黄島近海で停泊しており、船上からの生中継もありました。
このクルージングを事前に知っていたら、私も参加してみたかったです。
日食(日本食堂)の豪華幕の内弁当を再現して、豪華客船で日食を見る、というのもなかなかマニアックだと思うのですが。
(乗船拒否される可能性もありますが)
さて船上で見る日食は周囲に遮るものがなく、360度夕焼け状態で、宵の明星金星がはっきりと見えました。
生まれて初めて水星も見えるかと期待したのですが、残念でした。
わずか1時間程度の天体ショーでしたが、日食で人生観が変わる、という人もいるそうです。
次回は2035年なので、私も生きていれば、楽しみにしたいと思います。