最近、「旅の原点は原付にあり」と思うようになってきました。
随分前のことですが、原付にいっぱい荷物を積み込み、時速20キロくらいでのろのろと走っていたお遍路さんがいました。
いかにも旅を楽しんでいるといった様子の若い大学生でした。
お遍路さんなので札所を回っているのでしょうが、今日たどり着けるところまで行って、その先のことはその時考える、といった感じを受けました。
原付は確かにのろのろですが、運転に全神経を集中することもなく、景色を楽しみながら、のんびりと旅を楽しむことが出来ます。
私がもし学生時代に原付の楽しさに目覚めていれば、どれほど旅の性格が変わったことでしょう。
写真を撮るために苦労して登った山も沢山ありますが、原付があれば、かなり行動範囲が広がったことでしょう。
北海道も随分歩きましたが、原付があれば、それほど苦労しなくて済んだ気もします。
ただ、歩いたことは良い思い出ですが。
先日も四国を一周するという原付の女性にご利用いただきました。
四国は道路整備が悪いので、原付は大変かもしれませんが、きっちりと見どころなどをチェックされていて、とても楽しそうに話してくださいました。
かつては雄大な北海道の原野を走った私の原付も、今は隠居して「朝のごみ捨てと朝食材料の買い忘れ夜のマルナカ専用車」となっていますが、今一度旅のお伴をしようかと思うようになりました。
四国広しと言えども、礼文島に渡った原付は、少ないと思います。
先日ロービームが切れてしまい、修理をしたばかりですが、まだまだ元気です。
さて旅に行くとしたら国道195号を通って高知ですか。
そして帰りは国道55号であれば、最高です。
ただ、一つだけ心配なのが、バイクに慣れた運転で原付が運転できるのか、ということ。
走っていても、ほとんど止まっているような感じもするので、じれったいというか、危ないと思います。
まあ、このように旅の幻想を抱いて、いろいろと悩んでいる時が、一番楽しいのかもしれませんが。