さて、月曜日は天気が良ければ黒部峡谷鉄道へ行く予定にしていたのですが、あいにく午後から降水確率60パーセントです。
せっかく行っても雨だと興味半分で、面白い写真が撮れそうにないため、今回は断念しました。
富山といえば、やはり私は「ますの寿司」です。
昭和55年頃、下り特急白鳥で、いつも高岡あたりから車内販売される「ますの寿司」をよく買いました。
しかし考えてみれば、黒部アルペンルートをのぞいて、不思議と富山県自体あまり観光をしたことがありません。
調べてみると、薬の資料館とか、魚津、岩瀬浜、高岡など見所は多いみたいですが、藤子不二雄A氏の「忍者ハットリくん」で町おこしをしている氷見に行ってみます。
氷見は新鮮な魚の宝庫で、海鮮丼や寿司が有名です。
ハットリくん列車やからくり時計、町には至る所にモニュメントが飾られています。
妖怪で町おこしに成功した鳥取県の境港によく似ていますが、今ひとつ地味な感じがします。
町中にハットリくんがあふれていました
さてその後は、UFOで有名な羽咋から富来を経由して能登金剛へ。
昭和50年3月、高校1年生の春休みに北陸を訪れて、永平寺、金沢、宇出津のユースホステルに泊まり、能登半島を1周しました。
今考えてみれば、北朝鮮の工作船がウロウロしていた時期であり、よく拉致されなかったことです。
能登の輪島などはそれ以降も仕事などで何度も訪れているのですが、能登金剛はそのとき以来です。
なぜか2時間のサスペンスドラマのクライマックスでは、必ず断崖絶壁で犯人が追いつめられるシーンがあります。
秋の日本海は暗く、薄黒い雲とともに寂しさを感じます。
能登金剛の弁慶の舟隠し
29日の火曜日は、朝から雨が降っています。
富山とは対照的に福井はよく訪れるところで、この3年間で5回目です。
敦賀から新日本海フェリーが出ているのと、個人的に永平寺が好きで、よく行きます。
昨日能登金剛を見たので、霊が集まるという東尋坊はパス。
東尋坊で自殺した人の出身地を調べると、鬼門に当たる東北東に一直線に並ぶそうで、実はその線は徳島市を通っています。
不思議な話ですが、徳島で自殺願望のある人は東尋坊に行くのでしょうか。
さて今日のメインは、地味かもしれませんが福井県立歴史博物館です。
今、秋の収蔵品展で「汽車の旅、駅弁の掛け紙と土瓶展」を実施中です。
昭和初期の時刻表や駅弁の掛け紙、そしてお茶を入れていた土瓶が展示されており、興味深く見ることができました。
またこの博物館は昭和の町並みが再現されています。
回転レバーの脱水機付き洗濯機やフィルムをあてて見る白黒テレビ、ミゼット、駄菓子屋、大衆食堂、昆虫採集の道具、昔のレコードや雑誌など、懐かしいと言うよりも子供の時に普通に暮らしていた時代に再びふれることができて、嬉しかったです。
それと、福井県の歴史や産業なども紹介されており、これだけ見応えがあって、入館料100円は安すぎです。
ミゼットを久しぶりに見ました
また今日は悩みがあり、福井県のローカルフーズであるソースカツ丼、おろしそば、ボルガライス、へしこグルメのうち、どれを食べるかで朝から悩んでいます。
へしこはどうも苦手っぽいので、パスすることにしても、ボルガライスは興味があるし、ソースカツ丼ははずせないし、おろしそばも魅力です。
朝、昼、夜と食べ分けることも考えましたが、福井でそれだけ時間を費やすこともできないので、涙をのんでボルガライスをパスします。
ソースカツ丼のヨーロッパ軒が定休日のため、駅前のファストフードスタイルの小川家に。
この後そばも食べるので、ヒレカツ並を注文しましたが、あまりの美味しさに大盛りか特盛りにすれば良かったと後悔しました。
この小川家さんが徳島か、せめて神戸にでもあれば、その都度足を運ぶことでしょう。
さて知人のグルメレポーターさんが勝山のおろしそば屋さんを教えて下さったのですが、帰る方向と反対なので今回は断念して、武生の「御清水庵」へ。
ここも宿のお客さんが教えて下さったのですが、おろしそばは絶品です。
亀嵩の扇屋さんと同じく、美味しいそばなので一気に食べてしまいました。
さて雨の中、通勤割引と深夜割引を使って無事板野に戻ってきました。
北陸は、1週間くらいバイクでのんびりすると良いところです。
次は黒部峡谷鉄道、今回逃した富山ブラック、能登丼、金沢のハントンライス、富山のボルガライスに挑戦したいと思います。
反省点としては、新しいローカルフーズは避けがちで、どうしても味を知っている無難な美味しい食べ物に流れる癖があります。
その癖を直したいとは思っているのですが。