昨年1月から休館している隣町上板町の「技の館」が経営者を公募しています。
大型バスが入ってくるのが難しいような場所で、「ここに何故このような施設が?」というところにあります。
「技の館」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょう。
「職人さんの作品が並んだ美術館」くらいは考えられるのですが、実は、藍染め体験が出来る施設なのです。
そこにレストランとアイスクリーム製造工房があり、それぞれの経営者を募集しているというわけです。
何という貧弱な発想でしょうか。
場所も悪いし、一度潰れた施設で、レストランを始めて儲かるわけがありません。
しかも建設当時17億円もの資金を投入し、県も3億円を融資したそうです。
開いた口がふさがりません。
そこで私なりに再建策を考えてみました。
あと1億くらいの資金が必要になるかもしれませんけど。
まず、ネーミングです。
「技の館」はいけません。
流行っていないラブホテルのようです。
ちょうどここはお遍路さんが通るところですから、「お遍路和み庵」などはいかがでしょう。
また、藍染めをするのは地元の人ではなく、観光客にターゲットを絞ります。
それとそこにしかない特徴が必要であり、「お遍路情報館」を展示室などを改造して作ります。
江戸時代の納札、納経帳、白衣、菅笠、金剛杖などを一般公募により展示し、四国霊場すべての伝説や施設のパネルによる紹介、ワイドスクリーンによるスライド上映、先達によるお遍路の心構えやルートの解説コーナーなどを設けます。
四国各地のパンフレットを取りそろえ、宿や交通機関の予約も受け付けます。
入り口は真っ暗にして輪廻転生と地獄、極楽浄土の世界を演出します。
併設のレストランでは、野菜中心の「お遍路定食」や「お遍路バイキング」そして今流行の「徳島丼」や「徳島バーガー」などを提供します。
アイスクリームコーナーでも、コーンをすべて最寄りの十楽寺で厄除けをしてもらい、厄除けアイスを販売します。
コーンの下からおみくじが出てくるのもユニークです。
また、大型バスが交換できるくらいに一般道の道幅を広げる必要があります。
近くの上板サービスエリアにも「スマートインター」を設置すると、インターからはわずか3分の距離です。
上板バス停へは、時間を決めて無料送迎バスを運行します。
JTBや近ツー、お遍路ツアー会社にバンバン売り込み、年間20万人と言われているお遍路さんの半分の10万人を年間目標にします。
「お遍路情報館」は、一人300円くらいが適当でしょうか。
レストランや藍染め体験、ソフトクリームの売り上げなどを含めて、年商1億円を目指します。
毎週日曜日には「上板日曜市」も開かれており、和三盆の岡田製糖さん、上板歴史資料館も隣なので、集客力は抜群だと思います。
好きなことを書かせていただきましたが、せっかく作った立派な施設ですから、上板町には頑張って欲しいと思います。