カメルーンは、シドニーオリンピックの決勝戦では強豪スペインに逆転勝ちして見事栄冠を勝ち取り、ワールドカップイタリア大会では快進撃を果たしました。
そのアフリカの雄「不屈のライオン」カメルーンの怒濤の攻撃に耐え、見事勝利したときから今回の日本チームの進撃が始まる予感がしていました。
第2戦は優勝候補のオランダ戦。
私は、オレンジというチームカラーは本能的に拒否反応を示してしまいます。
ワールドカップでは準優勝2回というオランダですが、試合では勝利に対する貪欲さを感じました。
綺麗なシュートを決めようとする日本に対し、とにかくゴール前では強烈なシュートを放つ、という執念があったように思います。
日本は残念ながら僅差で破れましたが、互角に勝負をした好ゲームだったと思います。
さて第3戦は今朝未明のデンマーク戦。
チームカラーの赤は、日本では活きのいい若い選手が多いため、これも微妙に反応してしまいます。
パブリックビューイングでは、どこにそんな沢山のサッカーファンが日本にいたのかと思えるほど大勢の人たちで賑わっていました。
一人の青年が「4年に1度のお祭りだから、(試合結果に関係なく)騒げるだけ騒ぐ」と言っていたのがいかにも日本人らしく、印象的でした。
デンマークは、ワールドカップ日韓大会の時には、ランキング10位という強豪ですが、ドイツ大会には予選敗退しました。
その時の溜まったパワーを発揮するのではないかと脅威でしたが、今朝の試合では日本が攻め込むシーンも多く、ディフェンスの弱さが気になりました。
セットプレーからのロングシュート2本が決まり、3−1で見事日本が勝利しましたが、素晴らしい好ゲームでした。
決勝トーナメントに進んだ日本の初戦は、パラグアイです。
三国戦争で国民の半数近くを失ったパラグアイですが、アルゼンチンと対立関係にあるものの、南米特有のねばり強い守りが信条です。
日韓大会でのキーパー、チラベルトの好守は今でも印象に残っています。
また、PKやFKを決めるキーパーとしても有名でした。
日本がパラグアイの猛攻をしのぎ、堅守をくずして数少ないチャンスを得点に結びつけるか、に試合のポイントがあります。
テレビのデンマーク人へのインタビューでは、「日本にはパラグアイ戦も頑張って欲しいです」と言ってくれて、感動しました。
カメルーンとデンマークのためにも、日本は次のパラグアイ戦も好勝負をする必要があります。
綺麗な試合をして「いい試合だった」で終わるのか、「地面を這いずり回ってでも勝つ」根性を見せるのか、日本サッカーが世界に羽ばたく勝負所です。