先日、ご年輩の地元の方とお話をする機会がありました。
その時、「はやぶさ」の小惑星「イトカワ」の探査や、失敗したものの「のぞみ」の火星周回など日本の「惑星探査」の話になりました。
私は地球外の惑星探査にとても興味があり、日本が宇宙開発において新たな分野を開拓することは、とても画期的なことだと思っています。
ただ、お話の中で聞いたことは、
「今はそのような宇宙探査よりも、若者の就職とか老人の福祉に政府がもっと力を入れて欲しい」
と言うことでした。
確かに高卒や大卒でもすぐには就職できない若者も多く、将来設計はもとより夢を抱くこともできない現実に直面しています。
また、お年寄りも高齢化が進み、バス路線の廃止で病院や買い物にさえ行けないなど、様々な問題が指摘されています。
戦争を体験したり、今まで日本を支えてきたお年寄りがそのような現実にありながら、彼らが困っているにもかかわらず、「惑星探査」というのは少し方向性が違うのではないか、と思い始めました。
国は高齢者の福祉のことも考えてはいると思いますが、年金の減額、病院の医師の減少や診療所の廃止など、あまり良い話を聞きません。
また、私たちが年金を受け取るときは、受給年齢が75才くらいになっているのではないか、と覚悟しています。
不景気で会社が倒産したり、個人事業主も収入が激減していると言います。
そのような状況で自殺する人も多く、年間3万人突破には驚きです。
「死ぬ思いでやれば何でも出来る」という考え方は、もはや通用しないのでしょうか。
日本の人口が1億人を切ることはもはや明白であり、将来どの方向へ日本が向かうのか、全く分からない状況です。
今の日本の政治家も自分のことしか考えておらず、政治家に期待している人はたぶんいないのではないでしょうか。
お年寄りが安心して住むことが出来て、若い人たちも将来に夢を持つ日本という国づくりは、もはや無理なのかと少し思い始めています。