先日ある宿のオーナーさんと話をしていたら、
「売れない商品を売るためには、どうすれば良いでしょう?」
という話になりました。
私にもその正解は分かりませんが、大事なことは2つあると思います。
一つは、やはり時代の流れに合った商品であること。
いくら自分が良いと思っても、それが旧態依然の物やお客様が引いてしまうような演出は、絶対にマイナスイメージしか残りません。
そしてもう一つは、その商品を売ろうとするのではなく、自分を売り込むことです。
企業であれば、その商品を作っている会社の信頼を消費者から得ることなのです。
信頼するその会社が作った商品であれば、他社より少しくらい高くても消費者は買います。
宿の場合も同じ事だと思います。
その宿に魅力があることも重要なのですが、それ以上に職員の接遇やオーナーが旅人を温かく迎え入れようとする気持ちの方が何倍も大事なのです。
豪華なホテルや高級旅館に泊まっても、どこも同じで、感動も何もありません。
昔、雪が降る時期に宿に泊まり、朝チェックアウトすると、宿の玄関から車まで綺麗に除雪してくれていた宿がありました。
きっと朝早く起きて除雪して下さったのでしょう。
感動は宿の中だけではなく、オーナーさんの温かな気持ちが駐車場にも溢れていました。
さて四国では、もうすぐ春のお遍路シーズンが始まりますが、以前道しるべをご利用いただいたリピーターのお客様からのご予約が目立ちます。
「以前利用して良い宿だったから、またお願いします」
というお客様の声が、私にとっては最大の元気の素です。
次にお越し頂くときも、その期待を裏切ることのないように、頑張ろうと思います。
お迎えは、まおちゃんとくーちゃんにお願いするとして。(本人了承済み)