今週に入り、急にお遍路さんが増えてきました。
「四国に来たら、やはり美味しい讃岐うどんが食べたい」
という方も沢山いらっしゃいます。
また最近の人気店の中では、私が行ったことのないところも増えてきました。
「やはりそれではお客さんに紹介できないだろう。失礼極まりない」
とばかり、あまり暇ではないのですが、急遽香川までうどん調査に出かけてきました。
何だか最近はうどんばかり食べている気がしますが、それでも飽きないのは、やはり美味しいからなのでしょう。
お客さんを朝送り出して、そそくさと清掃を済ませ、9時に出発。
まず最初に向かったのは最近人気の店「うどんバカ一代」。
「手打十段」と書かれてあり、私はお習字の段位をすべて合計しても七段なので、三段ほど遅れをとっています。
さて、なかなかいい雰囲気の店内で、私が最も好きな「しっぽくうどん」のメニューが目に入り、早速注文しました。
しっぽくうどんは、長崎の「卓袱料理」に関係あるかどうかは分かりませんが、煮込んだ野菜のあんかけをうどんに掛けたものです。
ただ、この店では「あん」は掛かっていませんでした。
「中」を注文したのですが、すごい量のうどんが出てきて、すでに胃袋の容量は80パーセントを超えてしまいました。
さて次に向かったのは、以前はパチンコ店の駐車場にあるという一風変わった名店の「あたりや」。
パチンコだから縁起を担いで「当たり屋」なのでしょうか。
ところが、「しょうゆうどん」を注文してその美味しさに驚きました。
しっかりコシがあるにもかかわらず、噛むとその柔らかな味わいが口の中に広がり、しかもマルキン醤油(だと思うのですが)の甘辛い味が抜群にうどんの美味しさを引き立てています。
これはまさに讃岐うどんの名店でしか味わえない、最高のうどんです。
私が今まで食べたうどんの中でも、ベスト3に入る名店だと思います。
さて最後に向かったのは、一般店としては「西のおか泉、東のはりや」とまで言われる「はりや」。
午後1時過ぎに着いたのですが、店内は比較的狭く、長蛇の列。
車のナンバーも「なにわ」「愛媛」「徳島」など、県外が沢山います。
15分ほど並んで注文したのは、ここの名物「ざるうどん」。
「かしわ天」「いか天」などもあるみたいなのですが、他の人が注文しているのを見てその量の多さに驚き、とてもそれを注文する勇気が出ませんでした。
もっちりしたうどんに、とても甘いつゆは不思議な感じがします。
確かに完成された美味しいうどんなのですが、これだけ店が混雑して、値段も少し高めの設定なので、地元の人は度々は来ないのだろうなあ、という印象を強く受けました。
讃岐うどんの名店こそは、地元のためのうどん屋なのであり、日曜は休業という店が沢山あります。
地元の人を大切にするのか、それとも観光客を大切にするのか、難しいところです。
今日のうどん屋調査で、また新たにお客さんにお勧めできる名店が沢山見つかりました。