先日から「相部屋」についてお話ししてきましたが、すべての部屋をより効率的に使用して稼働率を上げるために、今後は相部屋も臨機応変に予約を受けていこうと考えるようになりました。
相部屋のお客さんを大切にしたいという考え方は、旅人宿にとっては重要なことであり、ずっと私はそう思っています。
しかし、やはり景気が低迷したこのようなご時世であることと、相部屋の2部屋は空いているのに、どうしても泊まりたいというリピーターのご家族の予約を断ることは、今まで断腸の思いでした。
それは、「とほ」に加盟しているために、前日までは相部屋の方が安心して泊まれるように部屋を空けておこう、と言う考えから来ています。
そのため、ここで再び原点に戻り、永年お世話になったのですが、「とほネットワーク」を退会することにしました。
しかしここで誤解しないで頂きたいのですが、「相部屋のお客さんの受け入れを少なくする」と言う意味ではありません。
「本当に道しるべが好きでお越し頂くリピーターのお客様を大切にする」ということです。
そのため、部屋が空いていれば当然相部屋も従来通り受けますし、和室を相部屋でご利用いただく機会が増えるかも知れません。
どうかご了承下さい。
さて、道しるべは「とほ」のハンドブック持参で朝食無料のサービスを提供していますが、今年に入ってから23名ありました。
私にすれば、これはほとんど無きに等しい数字だと思っています。
やはり四国に1軒だけではネットワークを形成していないので、その効果は微々たるものです。
逆に四国内のユースホステルや小豆島の「ライハのツボ」さんのように旅人宿からの紹介が多く、従来からウエイトを置いてきました。
ユースホステルには加盟していないのに、四国内のユースホステル忘年会には毎年お誘い下さり、参加しています。
「仲間」というのは正にこのことであり、ユースホステルの皆さんの心の広さには感動しています。
また、今年の7月には「ユースホステル共和国サミット」を道しるべで開催して下さいました。
その時、ご参加下さったオーナーさんにも親しく話しかけてくださったり、ご丁寧に礼状も沢山頂戴しました。
「共和国」へのお誘いも頂きました。
「とほ」には、未だにお会いしたことのないオーナーさんもいますし、「年会費を払ってハンドブックを作るだけの組織で充分だ」と考えている方も多かったと思います。
毎年退会する宿が増えて、総会への出席数も激減し、寂しい思いでいっぱいでしたし、私が運営委員をして、組織を変えることが出来なかったことの責任も感じています。
さて、旅人宿を始めたからには「収益をあげて儲けよう」などと考えてはいません。
利益の部分をどのようにして皆さんに還元しようかと、そのことばかり考えています。
宿泊料金を値下げするのも方法ですし、最近はなかなか全館掃除に手が回らないので、掃除のアルバイトさんを雇って皆さんにより快適に過ごしていただくのも方法ですし、風呂を循環方式に変えてジェットバスを付けたり、タオル、歯ブラシなどを無料にするとか、シャンプーとリンスを自分の好きな物が選べるとか、いろいろと考えています。
皆さんからのご意見も頂戴できれば幸いです。
また、全国で「旅人を大切に出来る宿」のオーナーさんに声をお掛けして、新たな旅人宿ネットワークを結成しました。
口コミとかパンフレット、HPでお互いの宿を紹介しあう、簡素な組織です。
また加盟宿のオーナーさんが意見を出し合い、皆さんでよく相談して決めていく方式を採用しています。
ライダーハウスやゲストハウス、民宿、旅館、ユースホステルなど宿の形態にはとらわれずに加盟出来るので、将来は大きな組織に育ってくれれば幸いです。
しばらくは、こちらの作業にも専念したいと考えています。
組織名もまだ仮称なのですが、「とまるん」と言います。
こちらへのご意見もお願いいたします。
とまるん
http://tomarun.web.fc2.com/index.html
「とほ」は退会しますが、今までとは全く変わることはありませんので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。