大阪と青森を結ぶ寝台特急「日本海」の廃止が検討されています。
青函トンネルが開通した1週間後、私は「日本海」でトンネルをくぐり、函館まで行きました。
青函連絡船に乗らずに、53キロもの長大海底トンネルを通過して北海道へ渡れることが、とても信じられませんでした。
昭和43年10月のダイヤ改正(ヨンサントオ)で、寝台特急に格上げされた「日本海」は、その後43年もの間、日本海に沿って北陸線、羽越線などを走り続けたことになります。
また、それまでの急行「日本海」は、急行「きたぐに」に引き継がれることとなります。
その後のブルートレインブームで脚光を浴びましたが、新幹線や飛行機、また高速バスの影響もあり、現在の乗車率は約50パーセントだそうです。
15時間もかかる長旅の割には、大阪から青森まで寝台料金も含めて21000円と比較的高く、飛行機の早割などを利用する旅客が増えてきたことは事実です。
「旅」というテーマで寝台列車を考えると、町から町へと列車が移動するので、実に面白い旅が出来ると思うのですが、単に「仕事」や「目的地までの移動手段」と捉えると、15時間は苦痛かもしれません。
しかし、時代の流れに耐えて、今まで運転を続けてきた「日本海」と「あけぼの」の活躍は見事だと思います。
もし廃止になっても、新型車両で季節運転でも充分ですから、復活して欲しいと思います。
実現するか分かりませんが、私が来春計画している新青森から鹿児島中央までの「新幹線移動の旅」にはまさに相応しい列車なので、実現の暁には「日本海」にぜひ乗車したいと思います。
と言うか、寝台券が入手できるかどうか分かりませんけど。
「寒い〜こころ寒い〜 悲しみ本線日本海〜〜」。