今年は閏年の逆打ちの年なので、ピークはもう少し先だろうとのんびり構えていましたが、今週から一気にお遍路さんが増えてきました。
昨日は、お遍路さんだけで満室になりました。
道しるべをご利用いただくお遍路さんには特徴があり、まずお遍路に出て第1泊目の宿であること、しかも月曜日に宿泊が集中することが挙げられます。
土日は皆さん家でのんびりして、月曜の朝から出かけるパターンが多いのでしょう。
また最近は飛び込みのお遍路さんはかなり少なくなり、皆さん予約をして下さるので助かります。
と言うのも、夕食の数は予約の分だけ準備しているため、当日夕方予約の場合は対応できないことがあります。
出来るだけ廉価の宿泊料金と食事代で受けているため、食事原料費を極力抑えることが重要であり、無駄が出ないような買い物の仕方をしています。
食事原料費は、ホテルや旅館では約25パーセント、ユースホステル時代には約45パーセント、そして今の道しるべは40パーセント未満に抑えるように努力しています。
材料が残らないように工夫して食事を作っても、酒を飲んでほとんど食事には手を付けないお客さんがいると、努力が無駄になりがっかりですけど。
でもまあ「まおちゃんとくーちゃん」は大喜びですが。
また、お客さんが急に増えても冷凍食品で対応すればそれでも良いのでしょうが、出来るだけ手間をかけて、野菜たっぷりのボリュームのある食事を用意するように心がけています。
そのため、おでんなどの煮物は前日の夜から用意することもあり、人数が増えるといきなりは用意できず、困ってしまうこともしばしばです。
さて、今日もどうしても夕食を作って欲しいというお客さんから夕方に予約が入りました。
でも、煮物もメインも刺身も数をそろえて準備していたので、増やすことが出来ず、夕食はお断りしました。
以前は午後4時を夕食の締め切りにしていましたが、昨日のように夕食の人数が10名になると、昼過ぎから仕込みをする必要があり、買い物も午前中に済ませています。
お遍路さんは、食事と入浴の楽しみは大きなウエイトを占めるため、コンビニの弁当で夕食を取っていただいたことを、私は今夜ずっと悩んでいました。
「宿の方針なので仕方ない」という心と、「何とか冷凍食品でも出せるのではないか」という心が争っています。
でも、どうせ用意するなら美味しい物を食べて欲しいし、と言ってそれが無理で断ってしまうとコンビニ弁当を食べるしかないという、私の考えが矛盾しています。
また、宿泊をお断りして、近くの食事提供が出来る宿に紹介するのも一つの方法ですが、それでは道しるべ存在の意味がありません。
永遠の問題が発生して悩むところですが、このブログをご覧頂いているお遍路さんで、道しるべを使ってやろうという方がいらっしゃいましたら、出来れば当日の昼11時くらいまでに予約を頂ければ大変助かります。
お遍路シーズンに入り、少しは余裕を持って食事を作ろうとは思いますが、午後からのご予約の場合はどうしても数を増やせない場合がありますので、ご了承下さい。
また、混雑している日も出始めていますので、日程がお決まりでしたらご予約をお早めにお願いいたします。